國貞 克則著「財務3表実践活用法」
「財務3表一体理解法」、「財務3表一体分析法」に続く、3部作完結編といったところだろうか。 「財務3表一体理解法」は、衝撃だった。こうすれば、財務や決算書に不案内な人も理解できる!と思ったものだ。 「財務3表一体分析法」は、前著の応用編で、内容は詳しく覚えていないが、それなりの納得感があったように思う。 しかし・・・。 著者も、だいぶネタがなくなってきたのか。「ドラッカーのヒント」と称して20ページくらい紙面を埋めているのが、何よりの証拠。 著者が言うほど、財務3表とドラッカーが結びついているようには思えない。 「財務3表」の方の説明も、薄っぺらい感じがする。 はっきり言って、3部作の中では、駄作である。 発売後間もなく、期待して新品を買ったのがいけなかった。ブックオフで105円で買ったのなら、ここまで酷評はしなかったか。 もっとも、会計初心者の人には、分かりやすく丁寧に説明してあるので、お勧めかもしれない。はじめに第1章 会計を通して、ビジネス全体を俯瞰しコントロールする1 会計でビジネスの何が見え、何ができるか2 経営の効率と経営者の意思が財務諸表に表れる3 財務諸表で事業再生案を考える4 予算を策定しコントロールする第2章 利益と現金の違いを認識する1 収支計算書だけでは起業できない2 キャッシュフローはごまかせない第3章 世の中は「投資」と「リターン」で回っている1 投資計画について2 M&Aにいける会社の値段の決め方3 個人の生活も投資とリターンおわりに