ピーター・ドラッカーの「自己実現論」がわかる本 中野 明 著
2006年6月1日 秀和システム 発行
成果を上げ続ける人になるために!
・ドラッカー流自己実現論を解読する!
・目標管理を実践して成果を上げる!
・フィードバック分析で強みを見つける!
・時間を分析整理して、有効に活用する!
・自分の強みを目標に向けて集中させる!
・成果を上げることは誰でも修得できる!
ドラッカーと自己実現論
ードラッカーの自己実現論の基本を知るー
自己実現のための5つのすべきこと
1 目標やビジョンを持つ
2 真摯さ、誠実さを重視する
3 継続学習を実践する
4 自分の仕事を評価する仕組みを持つ
5 新しい任務では、要求されるものを徹底的に考える
目標
ー明確なビジョンや目標を持てー
組織とマネジメント
あらゆる組織は社会の機関である
組織は、社会やコミュニティ、個人のニーズを満足させることを目的とする
組織の目的を達成させ、成果を上げさせるのがマネジメントである
個人の成果を上げるには
組織の目標を達成するには、組織の全メンバーが、同じ方向を見つめ、組織の目的達成に邁進しなければなりません。そのためには、組織の目的から導き出した、個々人の目標が欠かせません。
貢献に焦点を合わせた目標の設定
組織の目標達成のために私はどのような貢献ができるのかを考える
この答えが、個人の目標となり、目標を達成することで、個人・組織双方の成果になる
目標による自己管理のメリット
1 目標を設定(動機付け)することで達成意欲がわく
2 自分の仕事を評価する基準になる
目標管理なくして成果は上がらないと心得よ!
目標管理がコミュニケーションを促す
1 個人が目標を設定する
2 互いが目標を語る
3 ズレを修正、共通認識を得る
目標に焦点を合わせることでコミュニケーションが成立する
新たな職務と目標
新たな職務には新たな課題、新たな貢献があります。優秀な人が新しい任務に就いて、期待通りの成果が上がらないケースでは、その人が新たな任務の課題や貢献を理解していない場合が多いのです。
目標は至上命令ではない
個人の目標も、臨機応変に対応すべきものなのです。目標を設定したら、それが拘束衣にすり変わらないよう、日頃から留意しておきたいものです。実行し、問題が起これば修正せよ!
強み
ー自分の強みを把握せよー
自分の配属に責任を持つ時代
強みを分析する
自分がいる場所が決まる
今後の組織では、自己啓発や配属についての責任は個人が負うべき
強みを知るための手法
自分の強みを知るための唯一の方法
フィードバック分析
1 何かを意思決定する際、期待する結果を書き留める
2 9ヵ月~1年後、期待した結果と実際の結果をよく比較する
3 比較分析から自分の強みを把握する
自分の強みを知っていると思っている人も、ぜひ試してみてほしい
自分の強み、仕事の仕方、学び方、価値観、これらを理解することで、自分が本来存在すべき場所が明らかになります。そこが自分にとって、最も成果の上がる場所なのです。
時間
ー時間を分析整理し、ひとまとめにせよー
時間をひとまとめにする方法
時間をひとまとめにするために
週に1度、家で仕事する日を設けています
特定日に会議を集中させ、残りを重要な仕事にあてています。
朝早く起きて、1~2時間、集中して仕事をしています
成果を上げている人は、朝早く起きて仕事をしているケースが多いようだ
集中
ー強みを目標に集中せよー
集中とは何か
集中とは
「真に意味あることは何か」
「最も重要なことは何か」という観点から、
時間と仕事について、
自ら意思決定していくこと
最も重要なことから始める
一時に1つのことだけ実行する
複数のことを同時に行うと、かえって時間がかかるものなのだ
成果を上げるヒント
ー成果を上げるクセを付けよー
リーダーに不可欠な4つの能力
1 人の言うことをよく聞く
2 自分の考えを伝える
3 言い訳をしない
4 謙虚さを重視せよ
リーダーシップの3つの条件
1 組織の目標を考え、目に見えるかたちで定義する
2 リーダーシップの責任を認識する
3 信頼を得る
もちろん基本は、仕事に対する真摯さ、誠実さにある
コスト削減を最優先するな
成果を上げようと思うと、コスト削減にも目を光らさなければなりません。しかし、「主」は成果を上げることであり、コスト削減は「客」です。主客が転倒しないよう、十分に配慮しなければなりません。
コスト削減の基本的な考え方
コスト削減の基本手順
1 活動分析
2 コストポイントの特定
3 最大のコストポイントに着目し、コスト削減を集中的に実施
機会の最大化が最優先、コスト削減はその付加要素なのだ。
これがドラッカーのコスト削減に関する基本的立場なのだ。
「機会の最大限の開拓こそ、コスト当たりの業績比を上げ、コスト管理と低コストを実現する王道である」
この言葉を念頭に、是非とも、コスト削減至上主義に陥らないようにしたいものです。別の見方をすると、コスト削減至上主義は、事業機会を見付けられない人が陥る罠なのかもしれません。
ドラッカーは、成果を上げることは教わることはできないとも言います。そしてその上で、「成果を上げることは、教科ではなく自己修練である」と言います。
成果を上げるのは修練なのだ
自己実現
成果を上げる人になること
自己修練で修得できる
目標、強み、時間、手中の修練を重ね、成果を手にせよ!
つながっているすべての人にありがとうございます!