宇宙から見た地球の夜景に世界の経済発展の格差を見ることができる
アメリカ海洋気象局(NOAA)が提供する画像の中に「宇宙から見た地球の夜景」というのがある。これをみているとまさにCO2の排出上位国との対比が一目瞭然である。CO2の排出の多くを占めるのが電力消費なので、この写真に見る夜景の多い国ほどエネルギー消費が多くCO2の排出量が多いのである。1位のアメリカは全土にわたってきらびやかな夜景が展開されている。我が日本も東京から九州にかけてのベルト地帯の明かりが近隣諸国の光に比べて一段と光度が強い。中国は沿海州を中心にかなり中央部まで光の海が達しているのがわかる。インドは全土にわたってまんべんなく光が分布している。朝鮮半島では南と北とでくっきりと文字通り明暗が分かれており、北は平壌付近がわずかに明るいほかは闇の国である。ヨーロッパも西ヨーロッパを中心に東ヨーロッパまで光の海が続いている。逆にアフリカ大陸では北部の一部を除き暗黒の大陸である。先進国といわれる諸国はこのように膨大なエネルギーを消費してその生活を維持しているといっても過言ではない。そのエネルギーの元となるものは、一部の太陽光エネルギーの利用を除いて、全てこの地球上の資源を消費することによって賄われている。このままのペースで地球資源を使用し続ければいずれ地球上の資源は枯渇する、あと何年持つかは現時点では明確ではないが。CO2の排出量はエネルギーの消費と比例するわけであるから、CO2削減は地球の資源を大切にしようというmottainai精神につながる行為であり、人類一人一人に与えられた使命と考えなければならない、と小生は考える。人間、一度手に入れた快楽を手放すことは極めて困難であろう。これまで人類が築き上げてきた文明のすべてを放棄することはできないし、放棄する必要はない。一人一人が少しずつでもmottainaiの精神を持ち続け地球資源を後世に残す努力をする義務はあると思う。全国地球温暖化防止活動推進センター(JCCCA)が提唱する「家庭でできる温暖化対策」10項目をみなさんもチャレンジされてはいかがでしょうか。1. 冷暖房の温度を1度高め低めに設定する2. 週2日往復8kmの車の運転をやめる3. 1日5分間のアイドリングストップを行う4. 待機電力を50%削減する5. シャワーを1日1分間家族全員が減らす6. 風呂の残り湯を洗濯に使いまわす7. ジャーの保温をやめる8. 家族が同じ部屋で団欒し、暖房と照明の利用を2割減らす9. 買い物袋を持ち歩く10. 1日1時間テレビ利用を減らすこれらすべてを実施すると、1家庭当たり年間736kgのCO2削減につながり、40,700円の費用が浮きます。この数値は、日本の2006年のCO2排出量12憶7400万トンの2.8%に相当することになり、バカにできない数値である。NOAAの衛星画像「地球の夜景」http://astro.ysc.go.jp/DMSP-earthlights.jpg家庭でできる温暖化対策10項目http://www.jccca.org/content/view/1053/678/宇宙から見たアメリカの夜景宇宙から見たヨーロッパの夜景宇宙から見たアジアの夜景