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カテゴリ:医療マメ知識
おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は「メンタルヘルスには友人が大事?」という報告です。 友人たち(自身およびパートナーの)との社会的関係と、晩年カップルにおける抑うつ症状との個々の関連性を調査し、婚姻の質がその関連性を緩和するかについて、米国・マサチューセッツ・ボストン大学の研究者らが調査を行った。Health and Retirement Study(2004~12年)のデータを用いて、既婚サンプルを調査した。 主な結果は以下のとおり。 ・友人たちとの頻繁な社会的交流は、個々の抑うつ症状の減少と関連しており、この関連には配偶者交流効果が示された。 ・婚姻の質は、友人たちとの社会的関係と抑うつ症状との個々の関連性を緩和し、婚姻関係が不良な人は良好な人と比較し、この関連性がより強かった。 著者らは「友人関係は、晩年の自身の精神的な健康に対して重要な要素であり、そのメリットは、自身の他の重要事項にも大きな影響を及ぼす。他の健康領域においても、友人関係との関連性を婚姻状況に応じて調査する必要がある」としている。 以前から長生きのための大事な事として友人が多いこと...というデータがある位に友人との関係は注目されてはいましたが、今回のデータでもそれが再確認された形のようです。よく人類がこの様な非力であったにも関わらず地球上で生き延びて来た最大の要因はお互いに助け合いながら暮らしてきたからだとも言われています。さらに他の動物との大きな違いも言葉を持ったことによってコミュニケーション能力が上がったことも一要因とされているようです。ただ、最近では言葉だけでは伝わりにくいことも多々あり、今の日本でも忖度という本来は空気を読むことに長けた日本人の利点がデメリットになりつつある様な状況もあるようではありますが...ヒトが社会的な生き物である以上、他者との繋がりは本当に大事な事であることには間違いはないようですね! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017.05.23 05:45:53
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