2006/05/16(火)22:59
ミネラルヒーリング、金色の針
トンプキンズパークのベンチで男は上半身裸になり寝そべった。
右手には手のひらにスッポリ収まるほどのスモーキークォーツを握って
仰向けのへその上には赤いルビーの結晶を置いた。
男の左手はゆっくりと、慣れた手つきで次々と石を置いていく。
へその少し上ちょうど胃の辺りに紫のアメシストを
へその少し下金色の毛が上がってくる所にはインペリアルトパーズ
左右の胸の少し下にはピンクとグリーンのトルマリンを
胸の中央にはターコイズのネックレスが飾られた。
「クール、黙って見てないで最後に決めてくれよ。俺のウィークポイントに。」
男は左手でジーンズのポケットをまさぐった。ポロリとこぼれた金色の針の入った玉を
クールは男の額にのっけてやった。
「あんたの一番弱いとこにね。」