さとぽんの写真館

カクテルで気持ちよくなって、汗だくだから今日は早めに、
お風呂を済ませてのんびりしよう。
Yさんは今夜も遅いんだ。

ピロピロピロと携帯が鳴る。
Yさん？
もう帰ってくるの？！

Y「Eさんに代わるね」

お久しぶりです。
どこで飲んでるんですかー？

E「まだ別れないの？」
E「いつ別れるの？」

　Eさん＝Yさんの上司で、店のお得意様で、
　2人を引き合わせた人で、言ってみれば仲人で、
　ホステスの中では、口は悪いけど、
　ダンディでハンサムでユーモアのある、　
　話好きの、お金持ちの！
　ステキなおじさま。

　若い衆を何人も連れて、元気にタフに遅くまで飲み歩いていた。
　部下の方が根を上げて、店で酔いつぶれる。
　早く帰りたい、開放されたい、ゆっくり自分たちで飲みたい。
　仕方なく付き合っている。
　Yさんもそんな部下の一人だった。

　こんな美女だらけの高級クラブ（謎）に来ておいて、
　そのつまらなそうな顔は何？！

　口説かない、値切らない、騒がない。
　蒲○のママたちも一目を置く、大事なお客様。
　6年経った今でも、顔を合わせれば、
　「オレの女を取られた」
　「なんでYなんかと」
　だってEさんがアタイを囲ってくれないんですもの。
　奥さん、ステキな人だけど、怖いんですもの。

　Eさんにしてみれば、目の前のご馳走を、
　横からかすめ取られたような言い方。
　「オレの女を横取りした」
　って当時、お気に入りがたくさんいたじゃないですか。
　Eさんがアタイのこと、そんなに気にかけてくれていたなんて、　
　後でわかりましてよ。
　
　自分のものにはできないが、人のものになるのは悔しい。
　衝動買いも時には必要なんです。

Y「会わせろってウルサイんだ」
Y「付き合ってやって」
　
何度か呼び出されたこともあったけど、いつも冗談でしょ。
酔っ払いのオチャラケでしょ。
しかも今何時？
どこから来るの？

E「 どこ行けばいい？」
E「自○ヶ丘？○田？○崎？」

今もうお風呂の準備をして、ほとんど裸（略）
こんなベタベタ、とりあえずシャワーを浴びて、
化粧して着替えて・・・

22：00。
そういやA子さんの出勤も22：00だっけ。
アタイもご出勤？同伴？
ありがとうございまーすｩ

夜は出歩かないことにしている。
すっかり夜更け。
こんな時間に、杖を突いて出かけるなんて。
そしてバスはもうない。

**********1軒目***********

○田から離れてもう6年。
古巣の店はどんどんなくなってしまった。
Eさんも顔見知りの、A子さんところへご案内。

Y「店着きました」
Y「早く交代して」

アタイを人質にして、自分は先に帰る気？
それもいいね

病み上がりの人妻を、夜更けに呼び出すなんて、
いったいどういう扱い。
恩師、上司のEさんの仰せとあらば、
Yさんも黙って愛妻を差し出すほかない。

もう23：00を回っていた。

***********2軒目************

Y「オレ明日仕事ですから」
E「みんな仕事だよ」

Eさんには何を言っても勝てない。
蕎麦屋でそば焼酎？！

　ご飯食べるの？！

　こんな時間に？！

ここの蕎麦屋は、私たちもよくお世話になったけど
仕事の後、ラーメンとか焼肉よりもご馳走だったけど、

　まだ健在

当時話題となっていた、彼の頭の形と丼をかけたもの。寒いよ。
こんなの一人でモリモリ食べてたっけ。
元気でしたね。

E「食べなさいよ」

　これでいいです

そば焼酎が濃いですよ。
Yさんも進まない。
6年経ってもお変わりなく。
お元気そうで、安心しました。

タクシーがつかまりません。
駅前で並ぶしかなさそうです。
2人をタクシーに放り込んで、○田の街に舞い戻る。
それじゃお疲れ様！

***********3軒目************

今日はいい仕事をした。
A子さん、終わった？

古巣の部室は24：00から。
24：00はおねんねの時間です。
こんな時でもないと来れない。
最後に来たのは、1年以上前じゃね？

今日は飲み出しが遅いから、まだ元気！
A子さんとここずっとゆっくり話していない。
残業なんかしないで、早く上がって来て～。

馴染みの店はあちこち違う看板に。
古巣のTはまだあるかしら？
なかったらどうしよう？！

アッタヨー(ノ;´∀｀)ノ
「久しぶり～」
「足大丈夫？」
噂早い！
アタイのいないところで、盛り上がっているのね。
良くも悪くも、話題になるのは光栄なことです。

まもなくA子さんも来て、本当に昔みたいに、
Eさんのことから昔のことから、
ゆっくりシミジミ話し込んだら。

外が明るい。

もうこんな時間？！
そうだ、夏はよく朝日を浴びて帰ったっけ。
夜が明けるのが早いよ～って、
太陽に当たると溶けるんだって、
夏の夜が短くて、うらんだものだ。

行きも帰りも、深夜料金外。スゲ！
新聞配達のお兄ちゃんが届けにきていた。
うむ、もうそろそろ起きる時間だ。
ツーリングなら出かける時間だ。

そろそろ24時間起きている。
急にサイヤ人になった。
興奮冷めやらぬ、懐かしい一夜でした。
Eさんのおかげで最高の華金。