SATORISM＠下関のブログ

「本当の瞬間はいつも
死ぬほど怖いものだから
逃げ出したくなったことは
今まで何度でもあった」
（＠ブルーハーツ／終わらない歌）

今日は夏の甲子園山口県予選決勝。
地元の下関工業と岩国の試合。
ちょうど買取り途中の車の中で観戦した。
マジでいい試合。
本当の瞬間ってのはいつ見ても素晴らしい。
２対１の関工１点リードで迎えた９回表。
ここで逃げ切ったら甲子園。
その為にクソきつい練習をしてきたわけだ。
県大会の決勝まで上がってくるチームは
運だけではやっぱ無理だろう。
相当きつい練習を積んで、
そこの運が重なって初めて勝ち上がってこれる。

最後の最後２アウト３塁。
バッターを討ち取れば甲子園。
青春の全てを賭けて目指してきた甲子園。
守る関工にとっては本当の瞬間。
打たれた。

同点、延長へ。
本当の本当の瞬間はまだ先だ。

ただこの時点で岩国に分があった。
野球には「流れ」があって、
俺も一応ずっと野球部なので
なんとなくその流れを感じていた。

結果は８対３で岩国の優勝。
関工は敗れた。
延長１１回だったと思う。
１アウト満塁で２点タイムリー。
このあとすぐにタイムリー。
５点目が入った時点で
バッテリーの顔が変わった。
本当の瞬間が終わったってこと。
張り詰めていたものが途切れた瞬間。

俺はこんな瞬間をいっぱい経験したい。
逃げられない緊張感がマジで好きだ。

生きてればこんな瞬間は多々あると思う。
その瞬間「逃げて」しまうと、
「逃げ癖」がついてしまう気がする。

学生時代Ｗと「本当の瞬間」を何回も
「笑いの舞台」で経験した。
吐き気がするほどの緊張感と
終わったときの開放感。

繰り返していると麻痺してくる。
それは「経験を積んだ」ってこと。
マジの力になる。

実際今俺は人の前で話すことが
全然苦にならない。
結婚式のスピーチとか、
なんかの会合での挨拶とか、
多少は緊張するが
俺にとっては本当の瞬間ではない。

こーやって考えると
最近ないな「本当の瞬間」

やばいぞ。
だらーっとした生活になってしまう。

「本当の瞬間」を何回も戦っている
人ってのはすげぇ魅力がある。

人それぞれ様々な瞬間があるだろう。
そこから逃げたら多分何も得られない。

営業の人ではクソでかい
契約が取れる瞬間とか、
好きな女に告白する瞬間とか、
プロポーズする瞬間とか、
ライブの時に客前に出て行く瞬間とか、
兎に角なんでもいい。

そーゆー場数をどんだけ踏んでる
かってのが、俺の中で人間力
ってのを一番感じる部分だ。

来月の「お笑いキャラバン」
出てみようと思っている。
一銭の銭にもならないし、
知り合いばかりのこの街で
この年での舞台はマジでエグイ。

でもあの瞬間あそこに立ちたい。
あの瞬間をまた経験したい。
目立ちたいとかってことよりは

「本当の瞬間」を取り戻したいって感じだ。

こんな瞬間を共有できる奴らってのは少ない。
別に逃げたって生きていけるし、
人前に出るからすげぇってことも全然ない。

ただ俺自身はそこに、
ものすごい面白さ、充実感を
感じてしまうわけだ。

あの瞬間を乗り越えられたら、
大概のことは超えられると思う。

だから俺にとって、
そんな瞬間は絶対に必要なわけだ。

高校野球はよかった。
久しぶりに熱くなった。
このクソ熱いのにマジで
野球やってる球児にピース。

しかし、ネタが出来ん。
やる気はあっても、
もう既に刀が錆びて
抜けんかもしれん　　＞Ｗ