045680 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

風のように

風のように

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2004.08.10
XML
カテゴリ:カテゴリ未分類



毎年、お盆の頃になると終戦記念日が訪れる。
戦後59年、平和であるこの国が防衛という大義名分のもと、いつの間にか軍事化に傾きつつあるのを、一人一人が感じ、「それは間違っている」と声を出し始めている。

さて、今から100年前にも日本でも軍事最優先の政治が国策として行われていた。
そのような時代背景の中、ある一人の女性が勇気ある詩を「明星」に掲載した。
時は、1904年(明治34年)9月・・・。
その女性の名は「与謝野晶子」。
そして、その詩とは「君死にたまふことなかれ」。

この詩は当時、日露戦争で多くの犠牲者を出した旅順攻略のために派兵された実弟の安否を気遣って詠まれたものであった。
しかし、その内容は当時の忠君愛国の精神とはまったく異なる反戦歌そのもので、当時の軍部や政治家はもちろん、一般市民の間にも「非国民」とか「危険な思想の持ち主」と非難されたという。
それでも彼女は勇気を出して、自分の言葉をすなおに綴ったのである。
その祈りともいえる詩は、100年を経た21世紀の現在にも活き続けている。

以下、その詩の全文を掲載します。
【作:与謝野晶子 「君死にたまふことなかれ」 掲載「明星」1904年9月号】
-----------------------------------------------------------------

●君死にたまふことなかれ

ああをとうとよ、君を泣く、
君死にたまふことなかれ、
末に生まれし君なれば
親のなさけはまさりしも、
親は刃をにぎらせて
人を殺せとをしえしや、
人を殺して死ねよとて
二十四までをそだてしや、

堺の街のあきびとの
旧家をほこるあるじにて
親の名を継ぐ君なれば、
君死にたまふことなかれ、
旅順の城はほろぶとも、
ほろびずとても、何事ぞ、
君は知らじな、あきびとの
家のおきてになかりけり。

君死にたまふことなかれ、
すめらみことは、戦ひに
おほみづからは出でまさね、
かたみに人の血を流し、
獣の道に死ねよとは、

死ぬるを人のほまれとは、
大みこころの深ければ
もとよりいかで思されむ。

ああをとうとよ、戦いに
君死にたまふことなかれ、
すぎにし秋を父ぎみに
おくれたまえる母ぎみは、
なげきに中に、いたましく
わが子を召され、家を守り、
安しと聞ける大御代も
母のしら髪はまさりぬる。

暖簾のかげに伏して泣く
あえかにわかき新妻を、
君わするるや、思へるや、
十月も添はでわかれたる
少女ごころを思ひみよ、
この世ひとりの君ならで
ああまた誰をたのむべき、
君死にたまふことなかれ。

-----------------------------------------------------------------


これからどのようなことが起ころうと、
僕も「自分の言葉」を素直に出していこうと思う。









お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2004.08.10 21:04:24
コメント(0) | コメントを書く


PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

甲子園の風

甲子園の風

Favorite Blog

人生のポートフォリ… ミドル英二@「ホンカコ」「ホンダソ」発行人さん
情熱マンの人生熱闘記 情熱マンさん
【しあわせお父さん】 ツイてる☆とっさん!!さん
~気づくことで自分… Fruitionさん
∋(。・"・)_†:*.;".*… ★彼方野 まりあ★。さん
(´ε`)ξ・.・ξ(^。^)… の〜りこちゃんさん
美しい和紙でお洒落… lincl-ideさん
兵庫・加古川(加古… TOKUヤンさん
後藤芳徳ブログ 大量… 大量行動(マッシブアクション)さん
あなたをインスパイ… インスパイア大澤さん

Comments

パステル@ Re:空と海の輝きに向けて・・(09/20) 初めてコメントさせていただいています。 …
王様@ 潮 吹 きジェットw サチにバ イ ブ突っ込んだ状態でジェット…
お猿@ やっちまったなぁ! http://feti.findeath.net/yzrlqij/ ちょ…
リナ@ 今日は苺ぱんちゅ http://kuri.backblack.net/z2cp20c/ 今…
地蔵@ 驚きのショックプライスw コウちゃんがこないだ教えてくれたやつ、…

Freepage List


© Rakuten Group, Inc.