2004~2013

2008/10/16(木)12:35

「黄金町バザール」/「KOC」それぞれ

芸術(30)

雨。 早番。 昼食。Goody、豚トロカレー。 雨上がる。 日ノ出町へ。 イセザキモール、黄金町方面へぶらぶら。 P、寄り道。 「黄金町バザール」。 ほんの数年前までいわゆる“ちょんの間”だった地区を、アートスペースに。 今日は特に予定していたわけではなく、急に思い立って、ふらっと寄ってみただけなのだが、やってきたのはいいがどこになにがあるのかさっぱりわからない。 案内図が貼ってあったのでそれを見ていたら、そばに立っていた警官がふたり、すかさず寄ってきて、「わかる?」と訊いてきた。親切心という感じではない。不審人物ではないかを見定めているのだろう。威圧的なトーンを感じ、別にやましいことはないが、「ええ、わかります。」と適当に答えて、とりあえずその場からは離れた。 しかし、歩くと、また別の警官に出会うのである。 ちょんの間がなくなって以降、この街にはつねに警官が立っているのだが、今でもまだそういうことが行なわれているということか。アートの空間のなかに警官のすがたが絶えず見えるというのも、なんとも、ほかでは見られない光景だ。 大岡川沿いに、日ノ出町方面へ戻っていく。 スタジオだかギャラリーみたいなものがときどきあるが、入っていいのかよくわからず。というか、まったく入りやすい空気ではないし、ほかに入っていくひともいないので、結局、今日のところはどこにも入らず、街の雰囲気を味わうのみ。 下調べをしてから、また、出直すことにしよう。 GOGOインドカレーハウス。 おもてでメニューを見ていただけなのに、なかからインド人が出てきてこっちを見ているので入らざるをえない。 チキンカレー、プレーンナン。 帰宅。 ネット。「キングオブコント」について、あれこれ。 ◆まず気になっていたのが、ラサール石井のブログ。 「M-1」審査員常連にして、その名も「コント赤信号」なのだから、なにか発言があるのではないかと期待していたが、やっぱりきちんと書いてくれた。 「ラ・ママ」250記念スペシャル出演後に観た、自然と体温が高い感想だけれども、ブログの気楽さを差し引いても、うーむ、残念ながらあまり賛同できるものではない。 「どうも私はバッファロー吾郎ようなネタが好きらしい。考えてみたら私もマンガ大好きなメガネ少年だった。不良でケンカばかりしていた浜ちゃんとは好みが違って当たり前だ。」「バナナマンもよかったが、こうなったら好みの問題だなあ。」 プロのコント師としての専門的な分析が知りたかったのだが、好みの問題で片づけられてしまった。ラサール石井はお茶の間レベルではインテリジェンスなキャラクターに思われているひとだが、実際は、非常に大衆的で、泥臭い趣味のひとだということがよくわかる。 ◆つぎに気になるのが、同じく「M-1」審査員常連にして、「シティボーイズ」の大竹まこと。このひとのほうが、好みが明確でしょう。 ポッドキャスト。文化放送「大竹まこと ゴールデンラジオ!」で、少しだけではあるが触れていた。 「『キングオブコント』にうちのギースが出て、なかなか面白かった、ギースねぇ、うん。面白かったけど、届かなかった。それで、芸人が決める芸人の優勝、っていうんでねぇ、最後、芸人さんたち何組かが決めるんだよ。」「最後に決勝に残ったのが、バナナマンと、えーと、バッファロー吾郎。芸人さんたち、自分たちだって、顔出しで名前言わなくちゃならない、どっちが勝ったって。これもきついよねぇ。バッファロー吾郎が優勝して、賞金1000万円を獲得したんだけど。でも、うちのギースが、事務所のギースが、ネタのほうはまぁまぁそっちはほっといて、いいんだけど、立ちあがって、バナナマンか、ねぇ、そのー、もうひとつのバッファロー吾郎か、どっちだぁって、ドラムの聞こえるなか、『バナナマン!』 ちょっと涙出たね、うん、俺はね。どっちがいいとかそういうんじゃなくてね、バナナマンのほうが少なかったんだけどね。やっぱし、『M-1』で審査をやっているわたしとしては、自分の思ったところに票を入れるというね、ここはちょっと見上げたもんだなぁと。」「バナナマンてあそこで言うのはね、けっこう勇気がいるんじゃないかなぁ、と思うような雰囲気だったね。」 ◆現場にいたひとのブログもいくつか見たが、どれも歯切れが悪く、困惑している印象。それよりも、現場にいなかったキングコング西野のブログが面白い。 「自分達のラジオで優勝予想なんかもしていた。ちなみに梶原はFUJIWARAさんで、ボクはバナナマンさん。」「ボクはキングオブコントはバナナマンさんが優勝すべき大会だと思った。」「舞台袖で芸人さんのネタを観るのが大好きなボクだけれど、裏笑いなんてのはボクはまったく認めていなくて、何が嬉しいかって、ロバートのネタでお客さんが手を叩いて笑っていたこと。それが全てだとは思わないが、重視すべきことだとは思う。」「次に出てきたバナナマンさんがそのロバートを上回ったのはさすが。ロバートを越された悔しさと、さすがのバナナマンさんという嬉しさが混じって変な気持ちになった。」 バナナマンとロバート以外の出場者にはなにも触れていないのだが、「裏笑い」をまったく認めないとは快哉ものでしょう。漫才師だから参戦していないとはいえ、吉本興業のなかにいながら、きちんと自分の見解を示している西野には頼もしさすら感じる。パブリックイメージと違って、かなり真っ当な芸論を持っているひとのような気がするが。

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