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カテゴリ:宗教
このところの新宗教批判の様々な報道に接し、宗教に対する様々な想いの起因が、宗教家個人の場合もあることを考えています。さて、火葬が葬儀前になるのと葬儀後になるのは、住む地域によって異なるようで、宗派の教えによるものではないようです。 海外で亡くなられたご子息のご遺体を成田空港まで運ばれたお父様が、自動車で国内を移動するための手続きの困難さを知り、一夜、空港の冷蔵室に安置して頂く際に合掌したことがあります。翌日、空路大阪に移送し、生まれた自治体で荼毘に付されました。 大阪で筆舌に尽くしがたいほど大変お世話になった大親友の骨上げの際に、頭部だけを収骨後、火葬場の担当者が主な骨を集めて収骨し、残りを火葬場敷地内にある慰霊施設の前に散骨することを知りました。亡くなられてから毎年、ご自宅にお焼香に行っていましたが、新型コロナ感染症が収束しない為、3年続けて宮城からご冥福を祈っています。 大分前の話ですが、事故死したことを知り、枕経以外のお布施を断り、生活再建に充てて下さいと話された仙台市内のご住職様がおられます。東日本大震災直後に、火葬場が混んでいて、宮城から山形にご遺体を運んで、先に火葬したことを親族から聞いたことがあります。 その頃、仙台市内では、葬儀のお布施が高額で、火葬後、お布施を用意できるまで、葬儀告別式を延期せざるを得ない方々がおられました。ある方から、大津波で被災し、お兄様とご家族のお二人が亡くなり、葬儀費用として、通常の額の二人分を提示されたので、葬儀をお盆迄先送りせざるを得ないことをお聞きしました。 長年ご教示頂いた丸山輝雄師の葬儀後の火葬の際に、同じ東京の火葬場で、大震災で亡くなられた宮城県の方々が荼毘に付されていました。ところで、火葬後の骨上げの仕方が、地域によってかなり異なることをクリスチャンの方からお聞きしたことがあります。 宮城県内で生まれ、大学時代から関東地区で暮らしているその先輩が、中国地方で火葬された方の骨上げの際に、骨壺が小さく、頭部だけを収骨することを知り、骨箱からもあふれた遺骨を全て風呂敷で包み持帰ったそうです。個人的な信心、生き方を尊重し、火葬する場所、収骨のあり方について、亡くなられた方のご意思、遺族の意向を尊重することも、信教の自由として大切なことだと考えています。 仕事の関係で、様々な宗教の葬送に参列した経験から、祈りとは何かを考えることが多いです。荼毘に付す場所を、生まれた自治体、現在暮している地域など、故人の遺志を尊重した形で葬送出来るように、霊柩車での移送手続きを改めることを願っています。 小生は、大好きな宮城の大地と空の自然に還れるように、「地球が星としての生命を終え再細分裂するまで、その環境を守るのが人間の叡智ではないか」との想いを大切に、健康に留意して活動を続けます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022.12.15 00:00:11
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