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テーマ:本日の1冊(3697)
カテゴリ:さ行 女性
“戦争を知っていてよかった” 評価:★★★★☆
戦争経験者による真の言葉というのは、戦争を知らない人間の言葉を凌駕する。 いくら戦争を知らない人間が耳目に入りやすい言葉で戦争を非難し、平和を唱えようとも、戦争を直に見聞きし体験した人間の言葉には負けてしまう。 誰も経験者の言葉・気持ちを否定することはできないからだ。 そういう意味で、戦争経験者にはもっともっと戦争のことについて語っていただきたい。戦後長い間、彼らは沈黙して(させられて)きたし、戦争を知らない世代は、日本をただただ悪だと教えられ続けてきた(詳しいことは何も語られることなく)。 そのことにより、世代間でまったく違う戦争観ができてしまった。 何も先の戦争を称えることばかりを伝えて欲しいわけではなくて、戦争と一口に言っても、色んな側面から見た戦争があると思う。戦時中の軍隊、日常、家族・・・様々な角度からみた戦争をもっともっと知りたいと思う。 それを知るには、やはり資料を渉猟しただけの本よりも、経験者の言葉につきると思う。 そういった点でも、曽野さんの言葉には重みがあるし、安易に批判したりはできない。とても感銘を受ける一冊です。 === 134冊目 読了 === お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年01月15日 15時21分45秒
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