不動産会社の仕事
先週は10年以上テナントの募集を任せていただいている松本銀座ビル(銀座3丁目)の内覧会を開催しました。立地、ビルの管理具合、ともに恵まれたビルであり、テナントさんの皆さんに大変可愛がってもらっていることなどもあり、自分自身、この仕事をしていて大変思い入れの強いビルです。今、9階の1室(他のフロアと少し内装が違う大変奇麗な部屋)が空室となっていて内覧会の準備にのもかなり力を入れて臨んだ当日、少々期待より少ない来場者数で悔いがないわけではないのですが、同業である仲介業者さん以外にも、いわゆる、エンドユーザーさん、大手建設会社さんの来場などもあり、それなりに内容の濃い結果ではあったと思います。ビルがきれいで、室内もきれい、しかも銀座というエリアの物件のテナント募集などというときれいで楽そうな仕事に見えるかもしれません。おそらく、われわれの業界を知らない人からすれば、人の土俵で相撲を取って、仕入れもないためリスクなく手数料を稼げる仕事だと思われることもあるのでは・・・実際は、今回の内覧会を例にあげれあば、昨年末から、日時を調整して、内覧会用の資料(チラシ)を作成して、これまでに接点をもった業者さんへメールで告知して周辺の企業を訪問してチラシを渡し、夜ほかの仕事が終わってからポスティングをしてとかなりの時間と費用を費やして準備をして当日に臨むわけです。かなり泥臭い営業活動をしてるのです。他の業界にしてもそうだと思いますが、どんなにクリエティブな仕事であったり、華やかな仕事に見える業種であっても、傍から見ているのとは別に見えないところでいろいろ大変な作業や準備をしていたりするものです。だから、これまでこの業界を見てきて、つくづく思うのですが「人の出入りが多い」のは、「思ってた仕事と違う」と感じる人が多いのだと思います。付き合いの深いビルオーナーとは共に悩み、オーナー自身ができないことをやっていくということが我々の仕事なわけで、きつくて当たり前、難しくて当たり前なのだと思います。だから、リスクがないわけではないし、相当の責任を負っているわけです。だから、そんな責任感をむしろ楽しいと感じられる前向きな人には大変やりがいがあって充実感を感じることができるのがこの業界なのだと思います。表だって大々的に採用活動はしてませんが、この仕事を楽しんでやれそうな人がいれば是非一報いただきたい!SBCリアルター