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バットマンはゴードン警部補と手を組み、ゴッサム・シティに蔓延るマフィアの撲滅に奔走する。
まずは、マフィアが資金洗浄に使っていた銀行を摘発し、資金源を断つことに成功する。 "光の騎士"と呼ばれ尊敬されている検事ハービー・デントも加わり、平和な街を目指し奮闘する。 追い詰められたマフィアは、狂気の男"ジョーカー"が提案するバットマン殺害を大金で依頼する。 世界を恐怖と混乱に陥れることに喜びを感じるジョーカーは、ゴッサム・シティを再び悪に染める。 「バットマン ビギンズ」から始まる新生バットマンシリーズの第2弾。 この夏一番との声が高かった作品だったので、かなり期待して観に行った。 期待しすぎると痛い目にあうことが多いが、この作品はその期待をはるかに上回る出来だった。 凄まじく面白い。よほどのことがない限り、この夏どころか今年一番の作品だろう。 2時間半を超える長尺の作品だが、あまりに面白すぎて長いどころか短く感じるくらい。 アメコミヒーローらしい派手なアクション、苦悩するバットマンの内面を描く人間ドラマ、 宿敵ジョーカーとスリリングな駆け引きを展開するサスペンス、 どの視点から観ても一級品で、しかもこれらが高い次元で見事にかみ合っている。 前作と異なり本作では、敵役のジョーカーにもバットマンと同等のフォーカスを当てて描いている。 バットマンが活躍すればするほど、対抗するようにジョーカーの狂気もどんどんエスカレートする。 それはまさにコインの表と裏の関係。だからこそバットマンは自分の存在意義に悩み苦しむ。 この構図があるために、単純な勧善懲悪にはならず、深く見ごたえがある戦いになっている。 そして忘れてならないのは、ジョーカーを演じたヒース・レジャーの鬼気迫る演技だ。 新しいジョーカー像を完璧に作り上げていて、ジョーカーの台詞や動きにぐいぐい引き込まれた。 前シリーズでジャック・ニコルソンが演じたジョーカーを超えた本当に素晴らしい演技だった。 前作に引き続き豪華な脇役も健在。今回もマイケル・ケインとモーガン・フリーマンが脇を固める。 この2人とバットマン=ブルース・ウェインとのやりとりは前作以上にウィットに富んでいて絶妙。 これだけの完成度を誇り、興行的にも大成功したので、当然続編の話は出ているのだろう。 そうなると、"トゥーフェイス"は続編でたっぷり描いて欲しかったかな。 この夏一番の評価に偽りなし。超強力おすすめです。 ジョーカーを演じたヒース・レジャーは、本作の完成を待たずに28歳の若さでこの世を去った。 映画史に残る見事な演技を見せ、名優への階段を上り始めた俳優だけに本当に惜しまれる。 ヒース・レジャー亡き今、新生バットマンシリーズにもうジョーカーは登場して欲しくない。 ■ダークナイト公式サイト おすすめ度(3点満点): ![]() ![]() ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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