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詩集の中の栞のように~裏ブログ~

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2011/07/01
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カテゴリ:教務(全般)

6月末締め切りの課題を、塾生に与えていたのだが、終わっていない子が大変多い。こういう子は、学校の試験勉強でもノルマを消化せずに試験日を迎えているケースが目立つ。

彼らに欠けているのは、「期限までに終わらせる」という観点である。普段の生活の中で、根本的に「優先順位の付け方」が間違っている。

夕食を終え、リビングで音楽を聴いたりテレビを見たり…。しばらくすると、お母さんから「勉強しなくていいの?」という声がかかる。

すると、本人の頭の中には、一応「試験勉強しなきゃ」という意識があったので、母親に注意されるとイラっとくる。

そして「今、やろうと思っていたのに、やる気なくした!」という訳の分からない言いがかりを付けることになる。


これなどは、一日の行動の中でも優先順位が間違っている典型。

「ドラマを見てから勉強しよう。」「音楽を聴いてから勉強しよう」という発想が、そもそも間違いである。

一般に成績の上がらない子の多くは、本来やるべきことを後回しにし、「○○が終わったら勉強しよう」という考え方になっている。

逆である。

「○○が終わったら勉強しよう」ではなく、「勉強が終わったら、そのご褒美として○○をしよう」と考えなければならない。

計画を立て、今日のノルマをテキパキとこなしたら(かといって適当ではいけないが)、自分へのご褒美として「楽しいこと」を行えばいい。

しかし、やるべきことが残っているのに、後から遊びの予定が入ると、そちらを優先してしまう子が多い。

もちろん、仕事は別だろう。将来やることになる仕事においては、優先順位の高いものが後から割り込んでくることは頻繁にある。会社によっては、「朝令暮改」などは日常茶飯事であるし、ソフトバンクなどは、社長がツイッターで「やりましょう」と呟いたら、即その案件が実行に移されるようだ。

しかし、中学・高校の6年間で、果たして勉強よりも優先順位の高いものが入ってくることがあるだろうか。

重要でないことを優先し、肝心な試験勉強や宿題が、試験日や提出期限に間に合わないというのでは、明らかに優先順位の付け方が間違っている。

 

今日は彼らに優先順位について話そうと思っている。

「○○が終わったら勉強をしよう」ではなく「勉強が終わったら○○しよう。終わらなかったら、その○○はなしだ。」という考え方を身につけないと、生涯ダラダラした精神を宿すことになってしまうからだ。






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Last updated  2011/07/01 04:43:48 PM
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