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グローバルに活躍したい!!わたしの夢実現日記。

グローバルに活躍したい!!わたしの夢実現日記。

~最終章~やっと合格

~最終章~やっと合格 (2003年12月18日)

ヘッド講師は結構気が弱かったのか、勇気を振り絞った感じで
「何か新しい事あった?」と、不自然な調子で最初の一言を発した。
適当な会話の後「今日は時間がないから、僕はしゃべらない。
オーラルテストだから、僕が指示した事を君がしゃべって。」
と前置きして、チェックは始まる。

そう言いながらも、彼は結構いちいち突っ込みを入れてきた。
「30年以内に60才以上の高齢者に対する雇用を創出する」
と言うと、「そんな年になったら誰も働きたがらないよ」と。
内容吟味してる時間なんてないんじゃなかったのかしら。

フランスで10年暮らして帰って来た設定で、その間に起きた事を述べてる時も
「結婚7年目に亭主が浮気したのに怒って、他のオトコと暮らし始めた」
という文にいちいち笑ったり。
(反応するのはサービス?別に受け狙ってる訳じゃないから要らないのに。)

(もし自分がフランス人として生まれてたら)
「フランス語を勉強する事はなかった」
というと「それは当たり前だ」とか言ってくるし。
文法だけチェックしろ!
(でも、言語学とか国文学を勉強する人だっているじゃん)

「パリ大学で言語学博士を取るため努力する」との例文には
「じゃあ、博士号とるの諦めて返ってきた場合の言い訳は?」と言う。
「もしあのまま続けてたら、今頃死んでた」
と条件法使ったのに対し、変な顔をするので
「私はもう少しで死ぬ所でした」と言い直すと、
何か言いたげだったけど、黙った。(真実味があったのか?)
結局40分たっぷり使って、ほんとにすみずみまでチェックされた感じ。

私はできてる、てわかってたし、他の人にもわかってたけど
あなたは全部自分で確認しないと嫌だったんでしょ?
これで気が済んだ?そう言いたげにあごをしゃくり気味に彼を見た。

すると、「一分だけ、一分だけ待って。すぐ戻ってくるから」
と言って彼はどこかへ行った。まだなにかあるの?
と思いながら待ってると、彼は例のテスト問題を手に戻ってきた。

「この問題、条件法過去を使って答えてるけど
これは条件法で答えろ、て書いてあるから、ちゃんと読まないと駄目。
これで半分点落としてるんだよ。今度来た時一緒に見直すから。」

なあんだ。私の読み間違い?嫌がらせじゃなかったんだ。
でも今までの講師なら、より難しい表現で答えた場合点は引かなかったけど。

そう思いながらも、無事テストは終了。彼もなんだか上機嫌。
「これからは会話を良くしていくために『アドバイス』して行きます。」
とのコメント。
「イチャモンつけて上に上げない気だ」
と私が怒っていたのを受けての反応と思われる。

いい意味でも悪い意味でも細かい人なのね。
しかし、もしかして、これからもずっと彼のレッスン?
と思わせる何かを感じた。
(おしまい)






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