2006/11/19(日)23:42
名古屋でも食い倒れる その13 ~ デメルとジェラール・ミュロ
高級チョコレートと言えばゴディバが思い浮かびますが、最近はショコラティエと呼ばれるチョコレート菓子職人のブランドが大流行です。
日本ではル ショコラティエ タカギ、デカダンス ドゥ ショコラ、ミュゼ ドゥ ショコラ テオブロマなど、たくさんのお店があります。
海外ブランドで日本に店舗があるものでは、フランスのジャン・ポール・エヴァン、ジェラール・ミュロ、ベルギーのピエール・マルコリーニ、オーストリアのデメルが有名で、価格も高価です。
広島に出店していないデメルとジェラール・ミュロが、名古屋駅に隣接するJR名古屋高島屋にありましたので、早速購入しました(^^;)。
デメルのザッハトルテ。
チョコレートの香りが高く洋酒がきいた~という味ではありません。
表面のコーティングされたチョコレートはかなり甘く、香りがあまり立ちません。
チョコレートに砂糖のようなじゃりっとした食感があり、これは砂糖の結晶なのだそうですが、かなり珍しい印象を受けます。
中はチョコレートのスポンジケーキでそれほど甘くはなく、アプリコットジャムがはさんであります。
単品で頂くと甘さが立つだけで香りは薄く、あまり感動が無いのですが、甘さが無い生クリームと一緒に頂くとおいしいのだそうです。
これが本場のザッハトルテなのか~とおいしく頂きました。
続いてトラッフルトルテ。
見るからにおいしそうで華やかなケーキです。
表面はココアで覆われ、中は脂肪分が超高い、薄いチョコレート色のガナッシュクリームで構成されています。
脂肪分が高い割には甘さは程々でもたれないので、するすると食べてしまいます。
これを1つ食べると、もう何も食べられません。
デメルのお菓子は、正直なところ、華やかで薫り高く軽く~といった日本人の好みには合いません。しかし、デザートは食後に満足するために生まれたもので、量、甘さ、または油脂のこってり感のどれかで満足するものです。
デメルのデザートは甘くこってりしている、しかし後味はそんなに悪くない。
オーストリア人の甘さと油脂への執念を感じます(^^;)。
是非一度食べてみることをお勧めします。異文化を実感することができます。
続いてジェラール・ミュロのお菓子。
左上の黒くて丸いのが一番人気の「クーフリボール」、右上の明るいキャラメル色で丸いのが「アルデショア」、手前のカットケーキが「ビスキュイショコラ」です。
クーフリボールはミルクチョコレート、ダークチョコレートの2層のムースを、グラサージュショコラでデコレートしたチョコレートムースです。
甘さはほどよくチョコレートの香りが立ち、ムースはふんわりしていて、ミルク、ダークチョコレートの違いが楽しいです。
チョコレートの華やかさが堪能できます。
アルデショアは栗のムースで、栗のダイスがムースの中に入っています。
上に載っているマロングラッセはしっかり甘く、ムースのはかない食感がなんともいえません。
ビスキュイショコラは要するにザッハトルテですが、厚めにコーティングしたチョコレートがたっぷりでうれしいです。
チョコレートは甘いですが、中のチョコレートケーキ部分はさっぱりなので、全体としてはさっぱりとした印象があります。
ジェラール・ミュロのお菓子は、日本人が好きそうな、華やかで軽やか、香りが高いものが多いです。
全体のバランスがよく、軽いだけではないしっかりしたおいしさがあります。
広島に出店するのはいつになるのでしょうか(^^;)。