2007/04/30(月)15:10
京都 侘び寂びを無視して食い倒れる その6 ~ 嘯月
京都旅行の目的は食い倒れることなのですが(^^;)、大徳寺に行った理由は「嘯月」へ行くためです(断言)。
嘯月は大徳寺より徒歩5分ぐらいの場所にあります。
京都と言えば国内最高レベルの和菓子で有名ですよね。
その京都で最高峰の和菓子屋さんの一つが嘯月です。
漫画「美味しんぼ」で、嘯月の先代の店主が登場しました。
嘯月の特徴は以下の通りです。
・お菓子(生菓子)は全て要予約。受け取り日時を指定する必要がある。
・最高の素材を最高の技術で作る。
・こしあんの食感がさらさらとして純粋
・きんとんは超微細
旅行へ行く1週間前にお店に電話して予約しました。
「4個、種類はばらばらで、一つはきんとんのお菓子」とお願いしました。
周囲は普通の住宅街で、小学校があります。
お店はこじんまりした和菓子屋さんらしい外観です。
京都の和菓子屋さんは、入り口が格調高いので入りにくいのですが、行くしかないので引き戸を開けて入りました。
見た目に反して引き戸が軽かったので、勢いがついてしまったのは秘密です。
店内はショーケースどころか和菓子の見本が入った箱すらありません。
小上がりに小さい座布団が3つ敷いてあり、畳の間には机があるのみです。
奥からご主人が出てこられました。
予約した者ですがとお話をすると、奥からすでに包装して紙袋に入れられた和菓子を持ってこられました。
丁寧に対応して頂きました。
引き戸を閉めるときに、引き戸が軽かったのを忘れて、なかなかぴたっと閉められなかったのが残念 orz
帰りの地下鉄で嘯月の紙袋を持って歩いていると、駅員さんから声をかけられました。
「嘯月のお菓子や、今1個いくらぐらい?」
「380円ぐらいだったと思いますよ」
宿泊先に戻り、早速開けてみました。
きんとんは噂どおり超極細でそぼろこしではなく普通の裏ごしを使ったものと同じに見えました。
見た目と違ってしっかりしています。
頂いてみました。
共通した味の特徴が、
・あんこの口溶けがすごくいい。さらさらと溶けて後味は水の味がする。
・あんこは何度も水でさらしてあるようで、普通の店と比較して小豆の風味が薄い。
・作りたての新鮮感があり、 何個でも食べられそう。
で、すごいレベルの和菓子だと思いました。
おいしいを通り越してすごいの一言です。
こなし生地はもちもちしているけれど小麦粉臭は皆無で、すごく上品です。
煎茶に合わせると少し物足りない感じがします。
濃茶に合わせるためのお菓子なので、お茶を邪魔しないように洗練されているのだと思いました。
嘯月のお菓子は百貨店では売っていないため、お店まで来て買うしかありません。
東京では高島屋が、時々新幹線で輸送して販売しているのだそうです。
広島でも年に一度でよいので、ぜひやって欲しいです。
福屋あたりで企画して頂けないでしょうか(^^;)。
嘯月
京都市北区紫野上柳町6番地
電話 075-491-2464
FAX 075-492-2388
9:00~17:00
定休日 日曜・祝日
前日までに要予約