テーマ:ニセ旅行記(1)
カテゴリ:旅行記?
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♪タラッタタータータータラー♪(世界の車窓からのメインテーマでネ)
・・・私達は、この世界一標高が高い街で息切れを起こしていた。高山病だ。 日本語が堪能なガイドのフェルナンデス氏は、私たちの体の異変が不思議でしょうがないらしい。 スタッフの一人が 「標高が低いほど、地価が高い意味ってよーく分かりますね。」 と言ったが、実にその通りだ。 車に乗っているだけでも息苦しい。
その車は、ペルーの下町?を離れ、更に山の上へ目指す。フェルナンデス氏が「是非見て欲しい」と言うのだ。 空が近い。いや抜けるような空は、空と呼ぶよりは宇宙に近い感じがする。
常に乾燥した山脈。何もかも、そう家までもが赤茶けた色をしている。
車が止まると、フェルナンデス氏は機材を下ろすのを手伝ってくれた。
カメラが回りだすと、対岸の山脈を指差す。ヤラセだけれど、カメラの前では現地語を話してもらっている。
フェルナンデス氏の指す方向を私も見てみた。カメラは多分ズームをかけているだろう。
そこには、ナスカの地上絵のように、絵では無いが文字が大きく書かれている。私にも意味が分かる。 「EL PEAU・・・ペルーへようこそ!」 こんな標高が高い場所で何故に?後ほど話しを聞いたところ、飛行機から見えるらしい。
最後に突然フェルナンデス氏がステップを踏み、手拍子をはじめ、歌いだした。
その歌声はアンデスの山並みに朗々と響き渡り、我々スタッフ一同聞きほれていた。
(あ、カメラの田中君、君は聞きほれてちゃダメだからね。ちゃんとカメラまわしてネ。)
この作品はフィクションであり、登場する人物、団体名は実在しません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006/11/11 04:35:27 PM
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