カテゴリ:映像・音楽
「白い巨塔」田宮二郎版 全31話。
昨年末、仕事納めの日からお正月にかけて、 毎日楽しみに観続けていたのですが、 ようやく観終えました。。。 ものすごいです。 こんなドラマ(映画も含めて)観たことないです。 こんな俳優もみたことないです。 このドラマ観て、 「私って、これまで、こんなにはっきりと“名作”と思えるものを観たことなかったんだ」 と思いました。 そして、こんなに、人の死を惜しいと思ったことも。 作品として、本当に素晴らしい。 オープニングの渡辺岳夫氏の曲がすてき。 ぱんとこ、渡辺岳夫氏の大ファンなのです。こんな劇伴ができる人ってもう居ない気がします。 鈴木尚之氏の脚本が素晴らしい。 今の脚本って、すごく説明臭いと思うんですね。 本来、映像芸術って、台詞に頼らないところでの演技表現っていうのがキモだと思うし、 台詞は、その人物や内面の動きを、それ自体、表現しているものでないと、と思うんです。 その点、彼のホンって、本当に凄い。唸ってしまいます。 俳優さん一人一人の演技が凄い。 たとえば、一瞬の表情で物凄い深いものを表現してたりっていう、台詞じゃない部分での演技力。 たとえば、本当にその人の心から出てきているとしか思えない台詞の演技力。 鈴木氏のホンを、実際に演じ倒すというか。役を本当に生きているという感じがします。 だから、たとえ出番が少ない役でも、人物像がすごく伝わるし、印象に残ります。 この作品を観たら、今の演技って、ほんとアイコンというか、記号的だな~って感じがします。 どの俳優さんも素晴らしくて、いちいちファンになってしまいます。 里見役の山本學氏、東教授役の中村伸郎氏、大河内教授役の加藤嘉氏・・。 それだけでなく、ほんと、一人一人凄いんです。 だけれど、観進めていると、どうしても、田宮氏の凄さに圧倒されてしまいます。 演技を超えてしまっているというか。 田宮氏の中でも、自分と財前の境目がつかないくらいの、物凄いところを生きていたのではないかと思います。 何だか、とんでもないものを観ている気がしました。 観ているこちらも、現実との境目がなくなるような感じがするくらい。。。 田宮氏の他の作品も観たいです。 ◆関連サイト◆ ◎「僕たちの好きな白い巨塔」 特に小林プロデューサーのインタビューは必読☆ http://kodansha.jp/webgendai/shiroikyoto/kobayashi/index01.html ◎どなたかの、白い巨塔に関する随筆 http://www.7memo.com/kyoto.htm ◎どなたかの、白い巨塔データ http://www.geocities.jp/harimaze/c2_bro04/41kyotou.html お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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