stage21 魔法特急で行こう何も支えていない円柱と床がスモークに覆われている特殊な空間で魔法の練習をさせられているマジレンジャー。飛んでいる箒に魔法でリボンを結ぶという課題が与えられているようです。 意外にも魁が一番上手にリボンをつける事が出来ており、兄姉は結び方のバランスが悪かったり、大きさが小さかったりしています。 そんな中、蒔人は箒を捕らえる事も出来ていません。 ヒカルは蒔人に魔法の手本を見せてやっています。 そして変な空間の天井からマンドラ坊やとスモーキーが覗きながら休憩の時間だと知らせてきます。 「ヒカル先生、何かコツみたいなものあるんですか?」 「やっぱ想像力っすか?」 「マジトピアの話とか聞きた~い」 魔法の実演ですっかりヒカルに憧れている小津兄弟です。 魔法のコツや武勇伝などを聞きたがっていますが、蒔人だけは抜け殻のような状態。 「マジですか!?本当に1人でケルベロスをやっつけたんですか?」 「きゃあー、格好いい~。ね、ね、ねえ、尊敬しちゃう~ね、麗ちゃん♪」 部屋の隅っこに移動して、蒔人様子に気付き、慰めようとするマンドラ坊やですが、落ち込んでいる理由とかズバリ当てていますので、追い討ちの気もしなくはないです。 そしてヒカルも蒔人の落ち込みに気付いた様子です。 赤の他人どもは蒔人の異変に気付いていますが、兄弟達は普通にワイワイとお茶していて、無関心みたいです。 次は課外授業だと言ってマジチケットをグリップフォンで鋏みました。 魔法部屋の扉が開くと丸い屋根の駅の0番線に派手な汽車が入ってきます。 列車に乗り込む小津兄弟。 魔法特急トラベリオンエクスプレスという列車です。 内装が木目を基調にしたレトロなもので、どことなくテーマパークのアトラクションに近く、マンドラ坊やもはしゃいで同行を決めています。 そして魔法特急は変身したヒカルが運転、スモーキーが石炭をボイラーに入れる係です。 魔法特急の中では兄弟でトランプ大会を始めます。 「でも参ったよな…何だよ、課外授業って俺達を子ども扱いかよ」 「ね~トランプしよ♪」 「あのね~、皆。遠足じゃねえんだぞ」 翼もしっかり参加しています。 蒔人は乗り物酔いの生徒のように窓の外を見ながら虚ろな表情をしています。 ついに麗が蒔人の様子に気がついて、元気が無いよと言って来ます。 しかし魁が蒔人の落ち込みについて、ヒカルが来て威厳が失墜したからかと冗談のつもりで言ってしまいます。 見事に図星だった為に蒔人がある意味帰らぬ人になってしまいました。 目的地に到着した小津兄弟。 魔法で出来た異世界なようですが、原始時代のイメージでヒカルの魔法で小津兄弟の服装も原始時代ルックになりました。 コスプレです。 この世界で自分力を鍛えて欲しいとヒカル。 授業は帰りのチケットを見つけるまでという事で、そのチケットを遠くに投げて小津兄弟を残して帰ってしまいます。 早速チケットを探しに森に入る小津兄弟。 「ね~今晩お風呂とかどうする?」 「コンビニもファミレスもないよ…。ん!?そっちじゃねえよ、ちぃ兄!!こっちだよ!!」 「あぁ!?何言ってんだ。こっちに飛んでったろ」 「こっちだ」 「んだと!?」 何処にチケットが飛んでいったかで揉めている翼と魁に困って、蒔人に行き先を決めてもらおうとする芳香ですが、蒔人はマンドラ坊やの運搬係に徹しており、決定などしたくないようです。 「何だよ、兄貴は頼りになんねえな」 蒔人の態度に不満らしい翼と魁。 魁は腹いせに草むらに石を投げますが、その石が小さいマンモスにヒットしてしまいます。 バンキュリアに見守られながらタイルに杭を打ち込んでいる冥獣人。 杭が狙った所に刺さると人間がポップコーンのように弾けるのだそうです。 杭を打つポイントを間違えたらしく不発に終わりました。 やり直しをしようとしているところにヒカルが絨毯に乗って登場。 変身したヒカルは体つきに見合わず身軽なようで、冥獣人の攻撃を軽くかわして相手を翻弄。 そしてマジランプバスターを使おうとしたところでウルザードが久し振りに参戦。 お互いに武器を向けたままトークに入るヒカルとウルザード。 ウルザードはなんでもブランケン様が使っていた剣を錬成していたら、魔法の気配がしたので来てみたのだそうです。 そしてマジレンジャーはどうしたのかと聞くウルザードはヒカルが課外授業で出かけていると普通に答えると、彼らに学ぶ事があるとすれば闇の力だと自分の教育方針を主張しています。 そしてそのままウルザードは足元に魔導陣を出現させて帰ってしまいます。 「ダイエット~、ダイエット~、原始時代でダイエット~。はぁ…何時か帰れるのかな。今日で何日目だっけ?」 「5日」 「ふん、つまんねえ洒落」 「洒落じゃねえだろ。突っかかってくんじゃねえよ、ガキ」 「何だよ、喧嘩売ってんのか!?」 「はぁ!?やんのか!?」 「ちぃ兄がつまんねえ洒落言ってんだからだろ」 「洒落じぇねえって言ってんだろ」 小津兄弟は5日ほど経過しているようですが、まだチケットが見つからない様子。 食料の調達も出来ていないようで、翼と魁が喧嘩しています。 マンドラ坊やが蒔人に仲裁を求めますが、自信喪失状態で動こうとしません。 マンドラ坊やは「な!な!何を甘っちょろい事言ってるで御座りますですか!!」と蒔人の手から離れて空中に浮かび上がり、緑の魔法使いの立ち位置について語りだします。 そんな中、麗が熱を出して倒れてしまいます。 「麗姉!!」 「麗ちゃん…凄い熱…」 「どうしよう、こんなところで」 「救急車!!そうだ、電話、電話!!」 「マージフォンがないよ。公衆電話!!」 「あるわけねえだろ、つうか救急車が来るわけねえだろ」 「うーん、麗ちん…」 「せめて暖かくして…」 「火、熾せよ。火!!燃える炎のエレメントだろ!?」 「そっちこそ、走る雷のエレメントだろ。雷落とせよ!!」 「麗ちゃんが死んじゃ~う」 救急車が呼べないとかパニクっている弟妹を見ながら、しばらくは動きの無い蒔人でしたが、エネルギーが溜まったのか急に立ち上がり「落ち着けーー!!」と一喝。 弟妹とマンドラ坊やにそれぞれ指示を出し、自分は麗を洞穴に運びます。 火を起こしたり水を葉っぱで汲んだり木を蹴って木の実を落としたりと、手際よく原始人振りを発揮する蒔人に感心する弟妹達。 蒔人や皆の働きで麗も元気を取り戻し、蒔人を中心に再びまとまりを見せる小津兄弟。 するとまた小さなマンモスが出現。 小津兄弟は洞穴にバリケードを築いてやり過ごそうとしますが、何故か小さいマンモスはバリケードを破り洞窟に侵入してきます。 マンモスに襲われそうになり怯える弟妹を守ろうと、「ヴァーーー!!!」と吠えながらマンモスを威嚇する蒔人。 マンモスはすっかり大人しくなります。 蒔人は気を良くしたのかマンモスの背中に乗ってドラミングとかしています。 そして落ち着きを取り戻しながらも野性の勘でマンモスの背中の毛を掻き分ける蒔人。 すると帰りのチケットが隠されているのを発見しました。 また地面に杭を打ち込もうとしている冥獣人。 しかし、ヒカルがマジランプバスターで冥獣人の行動を阻止。 そこにトラベリオンエクスプレスも帰還して小津兄弟も合流。 ヒカルに駆け寄る小津兄弟。 服装を元に戻してもらいます。 ちなみに小津兄弟が異世界で5日間過ごしている間、地上では5時間しか経過していなかったそうです。 「課題をクリアしたようだね。やっぱり自分力なら蒔人、君が一番だ。君なら皆をまとめて帰ってくると思っていたよ。何たってマジレンジャーの要なんだからね」 「まさか…俺にその事を気づかせるために課外授業を?」 そして、ヒカルは蒔人が皆をまとめてくるのを期待していたようで、今回の授業も蒔人のためみたいなようです。 小津兄弟は変身して冥獣人と戦闘。 蒔人の自分を見つめなおす勇気でがムキムキになる魔法が与えられます。 翼の方が似合う気がします。 蒔人は弟妹を両腕で一気に持ち上げ、飛び道具的に敵に投げつけます。 小津兄弟は体当たりの後に冥獣人を持ち上げ、蒔人に投げつけます。 そして冥獣人を殴り飛ばすとムキムキは解除。 冥獣人はメーミィの魔導陣で巨大化。 そして今回はヒカルがトラベリオンエクスプレスを魔法鉄神トラベリオンに変形させて対応するようです。 「トラベリオンスチームバズーカ」という頭頂部から噴き出す蒸気のようなもので敵を攻撃。 そして脛からリモートライナーを出現させ、そのレールで敵を縛り上げ、「デストラクションファイヤー」という技で機関内に敵を取り込み、焼却処分しました。 「これからも俺達に魔法を教えてくれますか?」 「勿論。僕も君達のお父さん、ブレイジェルから色々な事を教わったんだ。だから僕の学んだ事を今度は君達に伝えていく。それが僕の使命だと思ってる」 改めてヒカルに色々教えてもらいたいと意思表示する蒔人。 ヒカルは小津兄弟の父親に色々教わっていたとの事で、自分の学んだ事を小津兄弟に伝える事を自分の使命だと考えているそうです。 そこに久し振りに喫茶店の女性エリコさんが登場、蒔人に配達がまだだと指摘をします。 口調が当初と比べてかなり甘えたものであり、いい関係が続いているようですが喫茶店の女性は目ざとくヒカルをロックオン。 店に来るように誘っていました。 慌てて彼女をヒカルから引っぺがそうとする蒔人ですが普通にウザがられています。 確かエリコさんは見た目重視派でしたので、しばらくは戻ってこないと思います。 stage21完 次回に続きます。 |