stage47 君にかける魔法ン・マの影響は地上界や天空界にも出ているようで、あと3日もすれば完全復活らしいです。ヒカルは天空聖界が気になる為にマジエルの元に戻る事にします。 朝食の席に付いている小津家一同。 「皆に言っておきたい事がある。今、我々に残された時間は少ない。俺と母さんはこの後スノウジェルを尋ね、知恵を借りようと思う。そして…」 ヒカルが椅子から立ち上がります。 「僕はマジトピアへ戻る。多分2度とここへは戻って来れないと思う」 皆驚き、2度と戻ってこれないと言うヒカルに驚いて立ち上がる麗はミルクの入ったコップを割ってしまいます。 「これまでありがとう。君達のことは忘れない」 「嘘…」 ダゴン達に話をしているスフィンクス。 人間が自分らには無い「勇気」や「絆」を持っていて興味深く、地上を滅ぼしたくないそうです。 冥府神の誰も聞く耳を持ちません。 そんな中、石版にン・マの顔が浮かんでスフィンクスに神罰執行を命じます。 鞄を持って、小津一家の写真を眺めているヒカル。 そこに麗が来てヒカルが予想より早く帰りそうなので驚き、別れを言うために兄弟達を呼んでこようとしますが、ヒカルは別れはあっさりしていた方が辛くなくて済むと言ってそれを止めます。 鞄の中にはスモーキーと着替えが入っていたようで、鞄からスモーキーが飛び出してきます。 「旦那!旦那!トラベリオンの釜が故障してるんだよにゃ~。修理に夕方くらいまで掛かるにゃ~」 「そんなはずは…」 「それは大変でござりますです!僕ちんも手伝うでござりますです」 「急げー!!」 「ヒカル先生…。先生って地上界に来てからずっと授業と戦いばっかだったでしょう?マジトピアに帰る前に今日一日、全部忘れて遊ぼう?お願い…」 「…分かった」 「良かった…嬉しい。そうと決まったら」 「うぁ!?」 「お洒落しなくちゃ」 麗はヒカルを引っ張って魔法部屋から出て行きます。 その様子を見て喜んでいるスモーキーとマンドラ坊や。 共謀してヒカルの帰省を遅らせたようです。 そして他の兄弟達も物陰から姿を現します。 「痒い!痒い!歯痒いったらないなぁ!!」 「皆々様、何時の間に!?」 「ヒカル先生と麗姉が好き同士なんて…最初から分かってたよな」 「麗ちゃん、ちゃんと気持ち伝えたいんだろうな」 「うーん。ヒカル先生はどうすんだろ?」 「よし!ここは皆で影からこっそり応援だ!!」 「おう!おう!」 蒔人、魁、芳香が手でハート作っています。 翼も3人の後ろで一応ハート作ってます。 スノウジェルの下に出向き、ン・マの「秘密の力」とその対抗策について聞いている勇と深雪。 秘密の力が何かは分からないので油断してはいけないが、恐れてもいけないというスノウジェル。 ピアノで弾き語りする麗。 そこに現れたのは青いマフラーを巻いた微笑むヒカル。 麗に背中を押されながらヒカルは動物園へ。 猿山の前で猿の真似をするヒカル。 「鷲!」 「翼に似てるねぇ」 鷲の看板の前に翼。 「フラミンゴ!」 「あれは芳香だね」 モデル歩きの芳香。 「ペンギン!」 「これは…魁かな?」 ペンギンの真似する魁。 「ゴリラ!!」 「薪人!」 「お兄ちゃん!」 そして噴水の縁に腰掛け、コーヒーを飲もうとする麗とヒカル。 2人の前に老夫婦が来て、写真を撮らせて欲しいと言ってきます。 思い出になる物を残したくないと断るヒカル。 「思い出になるような物を残しても…僕は居なかったと思って麗には新しい生活を送って欲しい」 「もう2度と…地上界には戻ってこないつもりだからですか?でも私、やっぱりヒカル先生のこと忘れません。絶対に忘れられない。だって…ヒカル先生のことが好きだから」 しかしヒカルは麗の手を払って後ろを向き、拒絶します。 すると物陰から監視していた小津兄弟やスモーキーやマンドラ坊やが飛び出してきてヒカルの態度に駄目だしします。 ヒカルを困らせないで欲しいと皆を宥める麗。 こんな時に出現するスフィンクス。 マジレジェンドとトラベリオンを一撃で倒すスフィンクス。 そして巨大化が解けたりロボから放り出された一同の前に等身大で現れたスフィンクスは「お前達、その弱さでン・マに勝てると思ってるのか!?」と言いながらライオンみたいなグローブから炎の球を発射し、マジレンジャー達に浴びせます。 敵の攻撃でひっくり返ってしまうマジレンジャー達ですが、麗だけ立ち上がります。 「思ってるわ。だって私達には守りたい大切なものがあるもの。この思いがある限り、私達は絶対に負けない!!」 スフィンクスも麗の発言にどうやら感銘を受けたようで、姿を消します。 そして死ぬ覚悟を決めたと言うヒカル。 自分の最期を知っていると言います。 皆から離れて泣く麗。 「僕はもう君達に何一つしてあげられない。約束をしても守れないし、嘘をつく事になる。だから…」 スフィンクスが戦闘放棄したため、怒っているダゴン。 裏切り者は粛清するのだそう。 ナイとメアにスフィンクスの世界に案内するよう指示するダゴン。 そして彼らが広間を出た後で、石版が壊れてン・マが出てきています。 いちいち何か壊さないと出て来れないのでしょうか。 マジトピアに行くみたいです。 砂浜で海を見ながら座り込んで凹んでいるヒカルを見つけて話し掛ける深雪。 麗が鍋磨きを始めたそうで、悲しい事や苦しい事があると麗は鍋を磨くのだそうです。 深雪は自分と勇の昔話をヒカルに聞かせます。 昔勇も深雪事をお互い好きだった。 「でも、勇さんはどうしても私を受け入れようとはしなかった。自分は戦士でいつ死ぬか分からないし、私のことも危険な目に合わせてしまうからって。でも私が本当に恐れたのは…勇さんの愛を失うこと。それ以外に怖いことなんて何もなかった。例え、苦しみであろうと悲しみであろうと2人で味わえば喜びに変えられる。体が離れてしまっても愛し合ったっていう記憶があれば…人は強くなれるものよ。あの子もきっと…」 深雪の話を聞いて魔法部屋に戻るヒカル。 魔法部屋では家族が心配して見守る中、麗が鍋を磨いていました。 ヒカルは勇や他の小津兄弟達も部屋にいるのに麗に話し掛けます。 「麗。僕は麗を傷つけるのが怖かった。縛っちゃいけないと思った。だけどそれは間違いだった…。勝手に想像して勝手に怖がっていただけだった。僕は麗の強さを全然理解出来てなかった。僕の妻になってほしい」 嬉しいのに涙が出た麗はレジェンドパワーの暴走を疑いますが、ヒカルは麗を抱き寄せます。 「君のレジェンドパワーが悲しみで暴走する事が無いよう僕が特別な魔法をかける。幸せと言う名前の…」 ヒカルの告白に喜ぶ小津兄弟達。 「5歳だった麗が…我に返れば花嫁か…」 勇もこの結婚に賛成らしく、魔法で部屋を教会に変えて結婚式を始めます。 勇と腕を組んでバージンロードを進む花嫁姿の麗。 「いいなぁウエディングドレス~」 「着たじゃん。一回」 「芳香姉ちゃんなら何十回と着れるよ」 芳香の機嫌を損ね、耳を引っ張られ沈んでいく魁とホストな翼。 花嫁は父と別れて花婿の横に立ちます。 神父はスモーキー。 誓いのキスは照れてしまってなかなか出来ない2人。 スモーキーにせかされて腹をくくります。 教会のドアに倒れこむようにしてリンが登場。 口から血を流していています。 マジトピアをン・マが来て全滅したらしいです。 一方スフィンクスもダゴン達の訪問を受けていました。 魔法使いの勇気の力は無限で、自分達に与えられた力は小さなものだと話すスフィンクス。 ダゴン達はその話を聞いていないようですが、ナイとメアは聞きながら何か影響を受けたような様子です。 スフィンクスは他の冥府神達の攻撃を受けて倒れてしまいます。 stage47完 次回に続きます ジャンル別一覧
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