第19話 ロべりア女学院の逆襲桜蘭高校ホスト部第19話 ロべりア女学院の逆襲 チャイムが鳴らされる藤岡家。 ホスト部メンバーが遊びに来たようです。 しかし、出たのは寝起きのスッピン蘭花さんです。 部屋を間違えましたと去っていこうとするホスト部メンバーを部屋に入れる蘭花はあからさまに見てはいけないおかまのずっぴん見ちゃいましたって顔すんじゃないわよと言います。 寝起きに髭くらい生えるとも言います。 手土産を持つ環を殴り、足で頭を踏み、手土産だけをゲットする蘭花。 環は土下座するような形に、蘭花は喜んでいます。 他のホスト部メンバーにははしたない格好で恥ずかしいとか、来てくれて嬉しいわと言う蘭花。 「ハルちゃんいます?」 手土産の箱を開けながら、ハルヒは留守だと言う蘭花。 朝早く女友達が迎えに来て出かけちゃったそうです。 そりゃ中学の女友達と遊んだりするよなと言う環。 あんま想像つかないと言う双子と、だから奇襲訪問には反対したんだと言う鏡夜。 帰っていくホスト部。 今朝見た子は初めて見る顔だったと言う蘭花。 あんな友達がいるなんて流石私の娘だとも言います。 名門ロベリア女学院の生徒がわざわざ迎えに来たと言う蘭花の言葉を聞き逃さなかったホスト部メンバー。 双子と環はロベリア女学院と聞いて嫌そうな顔をしています。 ロベリア女学院 紅薔薇の君(紅緒)、鈴蘭の君(千鶴)、雛菊の君(雛子)が名乗っております。 きゃあと女生徒に迎え入れられる3人。 「おはよう、小鳥ちゃんたち。今日も可愛いね」 今日のお弁当作りは私が担当させてもらったと、手作り弁当を紅緒に渡す女生徒。 紅緒の好きなたこさんウインナーも入っているそうです。 「ありがとう。でも、困ったな…。君の方がたこさんみたいに真っ赤で可愛いんだけど。もしかして僕に食べられたいの?」 足まで真っ赤になる女生徒。 食べるなら私をと興奮している女生徒たち。 落ち着いて、列を乱さないと紅薔薇の会の幹部たちは指示しています。 ロベリア女学院の制服に着替えたハルヒ。 ハルヒの制服姿を可憐だと言う紅緒。 可愛い~と3人に抱きつかれるハルヒ。 「可憐だ。まるで君のためにデザインされたようだ。そう、まだ口づけの味も知らない無垢な君に相応しい」 仏壇にケーキが供えられています。 「あ~、どうしましょ。万が一、ハルヒがヅカ部にいかがわしいことでもされたら…」 「いかがわしいこと?」 「ってどんなこと?」 「例えば、あの子に無理やりチューしちゃうとか」 チュウと聞いて顔を真っ赤にする環。 ダンスパーティーで…と余計なことを喋りそうな双子をロープで縛る環。 もしやホスト部でいかがわしいことを?と言う蘭花に、環がまさかうちの娘にいかがわしいことなどと言います。 見詰め合う2人ですが、急に環が立ち上がるので、畳に倒れこんでしまう蘭花。 ハルヒを助けにロベリア女学院に行こうと言う環。 紅緒、千鶴、雛子に抱きつかれているハルヒ。 「待ってください、何なんですか、これは?ちゃんと説明してください。スーパーに買い物に出ようとしたらいきなり連れて来られて…」 少し前(10時38分) 藤岡家玄関 行ってきますと蘭花(父)に言って、出かけるハルヒ。 階段を下りていると捕獲完了と、千鶴と雛子に捕まってしまうハルヒ。 連行しろと言う紅緒。 車に無理やり乗せられてしまうハルヒ。 「これじゃあ、まるでホスト部の人たちと同じですよ」 あんな奴らと一緒にしないでくれと言う紅緒。 急を要するあまり寝巻きのまま連れ出して悪かったねと言う紅緒。 Tシャツにハーフパンツ。 寝巻きではなくて普段着だと言うハルヒは失礼のレベルもホスト部と同じだと感じます。 「頼みというのは以前話したことがあるが、日々研究した歌や芝居を定期的に発表することを活動の基盤としている」 「実は今日は撫子デーと言って、この白百合会創設者の誕生日を祝う特別公演を毎年催しているの。この日のためにずっと稽古に励んできたのだけれど…」 「なんと、ヒロインの役の生徒が事故で入院してしまったから、さぁ大変。でも、今日の公演は絶対に中止するわけにはいかないのね。そこで…」 「「「是非とも、乙女にヒロイン役を演じてもらいたい!!」」」 無理ですと即答するハルヒ。 幸いこの劇のヒロインは出番が少なく、象徴的に立っているだけのシーンがほとんどだと言う紅緒。 立っているだけで絵になると言う千鶴。 台詞は数えるほどしかないと言う紅緒。 あなたの頭の良さならすぐに覚えられると言う雛子。 ハルヒは失礼しますと出て行こうとします。 突然スポットライトが当たる紅緒。 「僕はあなたのようになれない。許してください、お母様」 お母様って?と尋ねるハルヒ。 紅緒のお母様もこのロベリアの卒業生だそうで、白百合の会の大先輩で男装の麗人として今も語り継がれている方だと言う千鶴。 特に今日の撫子デーの特別公演で、素晴らしい歌と芝居を披露して、伝説を残されたと言う雛子。 紅薔薇様はお母様のようになるのが夢だったのにとも言います。 「今日の公演が中止になれば、その夢もただ潰れてしまうのみ…」 「―お母様、ですか…」 紅緒は嘘泣きしているようです。 ロベリア女学院の校門前 「ハルヒを連れてったのがヅカ部と聞いちゃ黙ってられないわよ。いい?ヅカ部ってのはね、1度ハマったら破産しても抜けたくなくなる魔性の花の蜜なのよ」 「何でそんなに詳しいの?」 「ハルヒは何かにハマったりするようなタイプにも思えませんが?」 「…そうね、琴子もクールで何事にも動じない女性だったわ」 琴子?と言う双子。 「亡きお母様だな。ハルヒは色んな面でお母様の血を色濃くひいているようだ。お母様のようになることがハルヒの憧れでもある」 「結婚してしばらくは幸せのあまり気づかなかった…」 結婚当初の蘭花と琴子。 今日のご飯は何か尋ねる蘭花。 琴子は味噌汁とめざしとご飯だと言います。 蘭花はわ~い、カルシウムは大事だもんねと喜びます。 めざしって何か尋ねる双子。 いわしの塩干しのことだと説明する鏡夜。 話の腰を折らないように言う蘭花。 部屋の掃除をしている結婚当初の蘭花。 掃除しているときに琴子の大量にヅカ部コレクションを見つけてしまったそうです。 驚くホスト部メンバーたち。 ハルヒは色んな面でお母様の血を色濃くひいているんだろうと言う双子と、破産しちゃうの?と言うハニー先輩。 もともと財産少ないのにと。 「大丈夫。ハルヒには可愛いという財産がある」 まな板ですが、こんな自分でよろしければ…という妄想する双子と環。 余計やばいじゃんと思う3人。 鏡夜に至急ロベリアの征服を取り寄せるように言う環。 変装して潜入するしかないと。 その環に蹴りを食らわせる蘭花。 「その道を追求してるわけでもない男の女装は気持ち悪いだけなんだよ。本職馬鹿にしてんのか?ア"ア?いい?ロベリアに潜入するなら私の話を聞きなさい。秘策があるわ」 白百合の会 第一レッスン室 追憶のセニョリータ稽古中 「ああ…マリアンヌ。君と出会えぬ幾千の夜を何度呪ったろう。身分違いと言われ、僕らの愛を妨げようとする幾千もの障害をどれほど憎んだろう」 「フレデリック様…」 「う…。やはり先ほど撃たれた傷が…。僕の命運もここまでか…」 「フレデリック様!!」 「マリアンヌ、こうして君に抱かれてると苦しみなんて少しも感じない。とても穏やかな気持ちなんだ…。君は天使…君は僕の母の面影…君のあたたかなまなざしが僕を包んでくれる。銃で撃たれた…」 撃たれて死ぬ前なのによく喋るなと思うハルヒ。 こうしている間に病院に連れて行くという手はないのだろかと冷静に思っています。 「フレデリック様!!」 稽古の様子を覗いているホスト部メンバーと蘭花。 悲劇のヒロイン役を演じているようだと理解できたようです。 思いっきし棒読みだと落ち込む蘭花、双子、環。 わが子ながらフォローの仕様がないと言う蘭花。 何で、誰も突っ込まないんだと言う光。 どうやら台詞はあれだけしか用意されていないみたいだがと言う環。 だけど歌うみたいだよと言う馨。 あの子、音楽の成績は昔からめちゃくちゃひどくてと言う蘭花。 「♪きっと今の~ままじゃ何を 何も失うものはない~ 君のいない、この空の下で生き抜い…」 しかし、口ぱくでした。 コンセントを足に引っ掛けて抜いてしまったようです。 吹き替えだと理解したホスト部メンバー。 モリ先輩はさっきから興味ないのか壁にもたれて眠っているようです。 そこに新入りとやってくる団体。 紅薔薇の会に入りたければ、団体行動を乱さないこと、抜け駆けは厳禁だという紅薔薇の会のたぶん幹部の人。 いかなるときでも紅薔薇様のFANとして恥ずかしくない言動を、さぁ、声をそろえて挨拶の練習をと言うたぶん幹部の人。 「紅薔薇様今日も一日頑張って紅薔薇様今日も大変麗しい」の声をそろえて言う練習です。 蘭花にこれが潜入する秘策なのかと尋ねる環。 ヅカ部に近づきたければ、まずFANを味方につけよと蘭花は女の園っていうのは実は想像以上に体育会系なのだったりするのよと言います。 ようやく休憩になります。 紅薔薇様のどんなところがお好きなのと尋ねられるホスト部メンバー。 やっぱりすらりとした身のこなしと歌声と頭の形と黒燕尾のときの~と言う蘭花。 分かる分かると言う尋ねてきた女生徒。 さすが本職、女子の会話に入ってもNO違和感だと言う双子と環。 今回の舞台追憶のセニョリータも楽しみだと言う女生徒。 あらすじまで知っているご様子。 貴族の子息フレデリックが父親に復讐するために空砲と偽って、本当は実弾を込めたピストルで父親の愛人マリアンヌを目の前で撃っちゃうという悲劇だそうです。 マリアンヌの代役はどうなるのかし後心配している女生徒。 万が一紅薔薇様の舞台を台無しにしようものなら体育館裏乙女集会は確実らしいと言う幹部の人。 紅薔薇会武闘派がいます。見た目はスケバン。 白く固まる蘭花と環。 あの大根演技を披露したらボコボコにされちゃう!?と心配するホスト部メンバー。 涙を流す蘭花。 なんとしてもここからハルヒを救い出さねばと言う環。 白百合館劇場 開演時刻が迫っています。 やはり潜り込んでいるなとホスト部を見つけた紅緒。 低俗で無能なホスト部めと思っているようです。 「さぁ、まもなく開演時刻だ。最高の舞台にする。皆今日の舞台がそのまま紅天女のオーディションだと思ってくれ」 「はぁ?」 客席に隠れているホスト部メンバーたち。 ところで鏡夜くんは?と言う蘭花。 さっきから見ていないなと言う環。 辺りを見渡すホスト部メンバー。 ハニー先輩が指差したところに鏡夜がいました。 先生らしき人と一緒にいます。 鳳家のご子息に見てもらえるなんて光栄だと。 この劇場は最新のデジタル設備を整えているそうです。 劇場内に流れ込んでくる女生徒たち。 席が埋まり、暗くなりました。 こうなったら上演中に助け出すしかないと思う環。 幕が上がると拍手が起こります。 「ハルヒだ」 「♪あ~日は昇り 駆けゆく空 広がる…」 舞台ではドレスを着たハルヒが歌を歌っておりました。(口パク) 物凄く濃い化粧なので全く可愛くないハルヒ。 痛々しいと言う双子。 俺が連れ出してやると言う環を止める蘭花はさっきの稽古場の時より生き生きしていると言います。 そういえば頬も薔薇色だと言う環にそれはメイクのせいではと言う光。 あんなに汗かいてると言う環にライトのせいではと言う馨。 「そうか、ハルヒがもし自らの意思で頑張っているのなら俺たちに邪魔する権利はないよな。とりあえず上演中はおとなしくしてるか」 「フレデリック様…」 「う…。やはり先ほど撃たれた傷が…。僕の命運もここまでか…」 「フレデリック様!!」 紅緒を抱きかかえるハルヒ。 「マリアンヌ、こうして君に抱かれてると苦しみなんて少しも感じない。とても穏やかな気持ちなんだ…。君は天使…君は僕の母の面影…君のあたたかなまなざしが僕を包んでくれる…」 もうすぐキスシーンだと騒ぎ始める観客席。 紅薔薇の会の生徒に教えてもらっていたのは復讐ということだったので何故キスなのか分からない環。 「あ~、それなのに君への思いとあの男への復讐だけはどうしても消しさることはできない…」 紅緒がこちらを意識しているのを感じ取った環。 何故かホスト部がライトアップされます。 「先輩!?お父さん!?」 ハルヒの手を掴み、引き寄せる紅緒。 「あいつの目の前で君のファーストキスを奪う」 「は?」 「それが僕の復讐だ」 まさか本当にキスを!?と盛り上がる観客席。 環はそんな不埒なことは絶対にお父さんが許しませんとキスを阻止しに向かいます。 バナナの皮に滑って転んでしまう環。 「僕の勝ちだ。今、お前の目の前で乙女の唇を奪う!!」 舞台装置によって上に上がっていく紅緒とハルヒ。 「ハルヒ…!!」 環は倒れたまま見ていることしかできない。 「乙女…」 「そんな無茶な…」 至急その写真を転送してくれとパソコンを操作しながらどこかに電話している鏡夜。 先生らしき人は鳳家のボディガードらしき人に肩をもんでもらったり、ケーキを食べさせてもらったりしています。 紅緒のキスを嫌がっているハルヒの後ろに下りてくるスクリーン。 そして映し出されるハルヒと春日崎のキスシーン。 詳細は第2話あらすじを見てください。 驚くハルヒと紅緒。 「これは…ダンスパーティーのときの…」 「そう、ハルヒって」 「もうファーストキス済ませてるんだよね」 「ハールーヒー!!女の子として、何てふしだらな!!」 舞台に向かっていく蘭花の後ろにべったりとつきながら双子がおかまのパパさんが言っても説得力ゼロだと言います。 「こらぁ、ハルヒ!!説明しなさい、この写真はどういうこと!?」 環と同じくバナナの皮に滑ってしまう蘭花と双子は環の上に倒れこんでしまいます。 「なんたることを。乙女、君は…!!」 紅緒から逃れようにも台が高くなっているので逃げ道がありません。 「ハルヒ!!」 手を広げて下で待つ環。 「来い!!」 飛び降りるハルヒ。 「ハルヒ!!」 環を下敷きに着地したハルヒ。 環は顔が真っ青です。 「すいません、先輩」 お約束です。 どういうことなのとハルヒに詰め寄る蘭花。 逃げようとするハルヒの行く手を阻む千鶴と雛子。 「皆の衆…ハルヒを守るの…」 環の上に着地した紅緒。 「鈴蘭、雛菊、ヅカ部の総力を挙げて捕まえろ!!こうなったらセカンドキスでも、サードキスでも構わん!!必ず奪ってみせる!!」 踏みつけられている環。 追いかけられるハルヒは家でゆっくり勉強したいと思うのだった。 第19話完 ジャンル別一覧
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