DARKER THAN BLACK -黒の契約者- 第2話DARKER THAN BLACK -黒の契約者-の第2話を見ました。第2話 契約の星は流れた…後編 「知ってる?この空に星が流れるのはあいつらの命が消えた時。今、世界のどこかで契約者は死んだんだ。10年前のあの日、本物の星空が消えて、この偽物にすり変わった。契約者と呼ばれる冷酷な能力者、ドールと呼ばれる魂のない肉体、彼らの情報が広がることを恐れた各国政府はやはり、ゲート由来の新技術であるMEを使って接触した者の記憶を削除してきた。どの国も彼らの能力を散々利用しているくせに…」 李舜生におんぶしてもらっている千晶。 「詳しいんですね」 「ずっと研究所で働いてたから知らなくていいことも知る羽目になっちゃった。それに、あいつらとも因縁があってね、高校生の頃かな、両親が事故で亡くなった。いや、そう聞かされただけで実際は違う。見っちゃったんだ、契約者が両親を殺すところを。魅入られてるんだ、私はその時以来」 「天文部でもほぼ同時刻にフランス人エージェントの活動を確認した。名前はジャン。能力は物質交換型テレポーテーション。観測霊による捜索で、現場は特定できたものの、手がかりは残されていない」 「申し訳ありません。1度は確保する機会がありながら」 「息抜きも必要だが、油断は命取りだ。例のBK-201にも活動の兆候が見られるそうだ、用心しろ」 「お前のせいだぞ」 「え?何で?」 部屋に戻ってきた千晶だったが、部屋は荒らされていた。 「そうか、ここももう手が回って…」 「早く着替えた方がいいです。僕は隣の部屋に戻ります。何かあったら…」 「本当なんだね、今日あったこと。ルイは契約者に…死んだって…」 部屋から出て行こうとする李舜生を呼び止め、抱きつく千晶。 「1人にしないで…」 千晶は李舜生の部屋で横になっていた。 「電気は点けないで。変なの…見慣れた間取りのはずなのに左右反転してるだけでなんか変、偽物みたい。ここに越してきて、たった2週間。本当に生きてるって実感があったんだ。初めてだったよ、こんな感じ。お店の仕事なんて絶対無理だと思ってたけど、やってみたら案外ハマっちゃって。研究所で呪われたように研究に明け暮れていた自分とここにいる自分、どっちが本物か分からなくなりそうなくらい、何よりもうすぐルイが迎えに来てくれるってだけでワクワクしてた。もう戻ればないだね」 「あてはあるんですか?」 「あるわけないじゃん。ルイだけが頼りだったんだ」 「僕が何とかします。一緒に逃げましょう」 「でも…あんたは今日越してきてばかりで」 「今日、ここに来るのが運命だったんですよ。今日、あなたに会うことが。占いにそう出てました」 「何言ってんの。まだ、あんただけなら逃げられるよ。私のことは…」 「どのみち、顔も見られてます。この部屋だってすぐに…」 「…っ…信じていいの?」 千晶を抱きしめている李舜生。 階段を上がってくる足音が聞こえ、怯える千晶。 階段を上がってきたのは刑事達のようで、千晶の部屋に入っていった。 「あちゃー」 「先を越されたな。兎も角、手がかりを探してみよう」 「何か出ますかね?」 物音がしたので刑事達は拳銃を構え、窓へ近づいていく。 窓を開けると、いたのは黒猫だった。 李舜生と千晶はファミレスに来ていた。 「知り合いがいます。マカオの方の貿易とかそういう関係の仕事とかしている人です。パスポートとか用意してくれたり…」 「偽造?密入国とか…そういうこと?あんた、留学生って言ってたよね?」 「色々と事情はあるものです」 「いつの間にかこの国も物騒になったもんね」 「ただ、お金沢山必要です」 「お金か…銀行からもっと下ろせれば良かったんだけど」 「何か代わりになるものがあれば…」 「情報はどう?パンドラの中枢にアクセスして手に入れた極秘情報とか」 「ホントですか!?ゲート関連の情報は高く取引されてるはずです。どんなちっぽけなものでも」 「圧縮式重力反発素子やME技術以来の特殊理論だよ」 「じゃ、きっと物凄く高く売れます。大丈夫ですよ、原口さん」 「原口ってのは偽名。本名は千晶、篠田千晶って言うんだ」 「千晶…さん、いい名前です。よろしくお願いします。私は李舜生です」 李舜生の前に多くの料理が並び、千晶がトイレに立つと食べ始める。 「成程、聞いてはいたが見事なお手並みだな。お前らほどこの仕事に向いてる奴らはいないだろうよ。何しろ罪の意識ってものがねえんだからな。物の目星は付いてるんだろ?さっさと手に入れろ。奴は近くまで来ている。面倒なことになる前に女は消せ」 ファミレスの窓から男2人がやって来たのを見た李舜生はトイレから出てきた千晶を厨房の中へと連れ込んでいく。 そして、拳銃で撃ってくる男達の攻撃を隠れて避けつつ、小麦粉の入った紙袋を投げる李舜生。 小麦粉の入った紙袋が拳銃で撃たれたために粉が充満する。 その隙に逃げようとするが、黒人の男が契約者であったために李舜生は左腕に怪我を負ってしまう。 厨房から出た李舜生はドアの前にロッカーを置いて、逃げていく。 逃げられたのでジャンに連絡する男。 黒人の方の男はタンポポを食べるのだった。 通信が途絶えたと猫が言う。 「どうなってる、まさか裏切る気か?」 「この状況で裏切ったところで奴には何の特にもならない。契約者ってのは特にならないことはしない」 「だが、動きが妙だ。何でさっさと女を殺さない?時間をかけすぎてる」 「確かに変わった奴だな。黒は何をしている?」 「知らない。水のないところにいる」 李舜生の腕の応急処置をする千晶。 「ごめんね、私のせいでこんな。やっぱり無理なんだ。あいつらからは逃げられない」 「疲れた顔をしてるよ。まるで死人みたいだ。もう止めた方がいい」 「疲れた…もうあいつらに振り回されるのはもう沢山。ずっと逃げようとしてたのに、気がつくと私の前に現れて、またこんな風に人の人生に割り込んできて許せないよ。でも1番許せないのは私もまだ目の端であいつらの姿を追ってるって事なんだ。どうかしてる。でも気づいちゃったんだ。あの時、両親が死んだ時、奴らを見たのに証言しなかった。相手の契約者はまだ子供だったよ。顔までは見えなかったけど、ただ暗闇の中で見た、あの煌きが目に焼きついて離れなくなって。美しかった。自分の人生なのにまるで人が見てる夢みたいで」 「なくした方が良かったんだ、契約者の記憶なんて」 「こんな記憶でも今まで捨てられなかったんだ。なくなったら私は私でなくなる、そんな気がして恐いんだ。あんたにだって消してしまいたいのに消せない思いってあるだろ?」 「契約者は人間じゃない、人の皮を被った殺人機械だ」 「解ってる」 「リスクを最小限に抑えるために目撃者は必ず殺す。奴らは嘘つきで裏切り者だ」 李舜生と千晶は電車に乗り、田町にやって来て物を取りに来たが、ジャン達に尾行されていた。 「忘れるんだ」 千晶が突然、倒れ近くにいたお巡りさんが駆け寄ってくる。 ジャン達は李舜生を追っていく。 千晶は警察に保護され、フランス人らしき人物も目撃されていると未咲に連絡が入る。 また、BK-201の活動も確認され、千晶の死体が見つかったとも連絡が入る。 千晶はお巡りさんから拳銃を奪い、逃げていく。 李舜生は黒いマントを羽織り、物のノートを確認すると中身が真っ白であり、ジャン達も追いつく。 「契約者だな?ルイを殺ったのもお前だな?」 「あんたが…ルイを殺したの?」 「そうだ」 「嘘…」 「言ったろ?契約者は嘘つきだって」 「鼠は罠にかかった」 その言葉を聞いて千晶は動きが止まる。 撃たれそうになる千晶を庇う黒。 「この女は篠田千晶じゃない。MEを使って抽出された篠田千晶の記憶を流し込まれたドールなんだ。たった今、キーワードによってプログラムされていた人格から引き戻された。どのみち、人格は2、3日しか持たなかったんだけどね。罠だったんだ、お前を誘き出すための」 何度も銃で撃たれる黒。 「こんな簡単に引っかかるとはな。ホントにこんな奴にルイが?」 「残念だったな。黒のジャケットは彼自身が着る事によってのみ、防弾効果を持つんだ。びっくりした?」 黒は既にワイヤーで男の首を絞めていた。 そして、黒人の男も腕にワイヤーを締め付けられm殺されてしまう。 ジャンが能力によって黒に攻撃するが、ドールが庇う。 そして、黒もワイヤーで攻撃しようとするが、水のようにジャンは消えてしまう。 「やっぱこっちが囮だったのか。本物の物は別ルートで押さえてある。組織には全てお見通しだったってわけだ。どうして、その人形を殺しておかなかった?」 「人形じゃない、生きていたんだ」 「所詮、ドールだ。受動霊媒なんざ。そして、お前ら系弱者も殺人マシーンに過ぎない」 「止せ、黄。まだ仕事は終わっていない。銀、奴の行方は?」 「糸は付いてる」 川にいたジャンは川から上がると、碁石を並べていた。 そこに黒が現れる。 後ずさり、川へと落ちたジャンを黒は始末した。 李舜生は部屋で手際よく、キャベツを千切りにしていた。 そこに未咲が隣に住んでいた原口について聞きたいとやって来る。 次回、「新星は東雲の空に焼く…(前編)」 ジャンル別一覧
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