2007/02/08(木)10:54
武装錬金 第19話「君さえ守れれば」
武装錬金の第19話を見ました。
第19話 君さえ守れれば
『ヴィクター化を防ぐため、カズキは斗貴子、そして剛太と共に斗貴子が黒い核鉄を手に入れたニュートンアップル女学院へと向かった。一方、錬金戦団本部ではカズキを追う再殺部隊と同時にヴィクター討伐部隊が編成されていた。再殺部隊・火渡、根来、戦部、彼らの前に同じくカズキを追うパピヨンが現れた。カズキの行方を知るために戦部と戦うパピヨン。そして、カズキ達はとうとう火渡と根来に追いつかれてしまうのだった』
「俺は先に進まなきゃならないんだ。皆の所へ帰るために。だからそこを退いてくれ!!」
「嫌なこった」
火渡の炎で行く手を阻まれてしまうカズキ達。
「来るぞ!!」
火渡の炎がカズキ達を襲う。
「貴様もなかなかやるな。だが、疲労感は拭えないようだな。もはや俺の望みは更なる強さ、ホムンクルス以上の存在との戦い。そろそろ勝負を決めるぞ」
「分かってないな。その槍の弱点は見えてきている」
「弱点などない!!。高速自動修復は無敵無敗!!」
戦部とパピヨンが激しくぶつかり合う。
「高速で自動ってことはつまり速度もタイミングも自分では決められないってこと。何があろうとすぐにその場で修復を開始する。だから…こうやって異物をこう簡単に挟んで、ほら、修復失敗」
「貴様…!!」
「ホムンクルス以上の存在と戦いたいって、帰りに気が向いたら相手してやる。それまでもう少し力を蓄えておけ」
「やったな、パピー。大丈夫かよ?」
「蝶大丈夫」
「ポーズなんかとってる場合かよ!!あの筋肉親父また修復しちゃうぞ」
「平気。要の槍は無傷だが、本人の手から離れているとなると流石の高速自動修復もできない。槍が破損の事実を認証できていないのさ。壊れていると分からなければ治しようがない。つまり、俺の勝利!!」
「ハハ、まさか相打ち覚悟で仕掛けるとはな」
「相打ち!?冗談じゃない、どんなことをしても俺は武藤カズキの元へ辿り着く」
「それ程の存在か…その男は?」
「まぁね、さ、約束だ。武藤カズキの行き先、教えてもらおうか」
戦部からニュートンアップル女学院に向かっていると教えてもらう。
「だが、もう手遅れだろ。もう火渡と根来が…くっ…始末をしている頃だ…っ」
桜花に調べるように連絡するパピヨン。
「武藤カズキはそんな簡単に死ぬ男なんかじゃない」
「火力が強すぎるのも考えもの」
「うるせえ、あいつらみたくしつけえのはさっさと片をつけるに限る」
「どちらに?」
「俺は帰るぜ。奴らの核鉄はお前が探しとけ」
ヴィクター討伐部隊に加わった秋水は千歳らメンバーと共に飛行機に乗っていた。
『ヴィクター?』
『ええ、現在の私達の最重要任務・ヴィクター捜索から討伐、それにあなたの力が必要です』
『武藤は?そこには武藤カズキはいるんですか?』
『彼は…いえ』
討伐部隊はヴィクターを見つけたようです。
カズキと逸れた斗貴子と剛太。
斗貴子は心配する剛太を押し退けてカズキを探す。
「あいつは見当たりません。俺たちはバラバラに吹っ飛ばされたみたいです」
「再殺部隊より先にカズキを探すぞ。こんな所で寝ていられない」
斗貴子が立ち上がろうとすると、怪我が痛み立ち上がれません。
「あいつの心配の前に自分の心配をして下さい。火渡戦士長の攻撃をもろに受けたんだ。生きてるのが不思議なくらいですよ」
「生きていたか、貴様ら。ヴィクター3は何処だ?本来のターゲットは違うが、貴様らを始末するのも任務のうち」
斗貴子と剛太を根来が襲ってくる。
物体に自在に出入りし、神出鬼没な攻撃を前に剛太は防戦一方になってしまう。
さらに根来は傷を負った斗貴子にも攻撃を仕掛けてくるので斗貴子を守るために押し倒す剛太。
抜け道は根来専用らしく、小石一つ通ることできないと言うが、着ている服などは通れているので剛太は何かを掴む。
「お前、最初から先輩だけを狙ってやがったな」
「愚問。お前は女を庇い、私を戦うと言う。私はその意思を了承し、だがその意思に従って戦うなどとは言っていない。戦闘において最優先の任務は勝利唯一つ。そのためなら一切手段を選ばぬ」
「お前は二度も先輩を狙った。俺の方こそ手段を選ばねえし、了承しねえ!!次に姿を現した時がお前の敗北だ!!」
ヴィクターと戦う討伐部隊のメンバー。
爆発の煙幕の中、秋水が飛び出すが、刀を片手で受け止められてしまう。
ヴィクターに逆胴で攻撃するも、全く効かない。
「深追いは禁物、一旦退きます」
だが、その命令は無視され、行けるところまでいくという討伐部隊。
ヴィクターは武装錬金を発動させ、討伐部隊達が重力操作によって立っていられなくなる。
だが、煙幕と千歳の空間移動によって助かるのだった。
「やはりあなたを連れてきたのは正解でした。あのままだったら全滅も有り得たわ」
「あの力、並の戦士では何人集まっても敵わない」
「そうね、特にあの重力操作のできる武装錬金は脅威。でも次はこちらから向かっていける。このレーダーの武装錬金がヴィクターの反応をキャッチできたから」
御前とパピヨンはニュートンアップル女学院に向かっていた。
だが、パピヨンは戦部との戦闘において疲れ、フラフラだった。
そして、倒れてしまうパピヨンは眠ってしまった。
根来が姿を見せず、刀だけが飛んでくるので剛太は攻め入ることが出来ない。
剛太は斗貴子さえ守れれば他はどうでもいいという気持ちと守りたいものが一緒ならきっと戦友になれるというカズキの言葉を思い出し、反撃を開始する。
「お前、戦友はいるか?」
「ふん、笑止。いるもいないも最初から不要。私は一人で充分戦える。いかに周囲に気を張ろうと、行動時は静止時よりは反応が僅かに鈍る。もらった!!」
「モーターギア射出!!」
背後に姿を現した根来に剛太は武装錬金を飛ばす。
剛太自身も肩を切られてしまうが、根来の手を切ることができる
「しつこい男だ。しかし、手応えはこちらの方が上」
「次の一手で、次の一手でお前の上だ。このマフラーの切れ端が教えてくれた。自分以外には小石一つ入れないと言っておきながら、お前の服や装備は例外になっている。その抜け道のからくり、一見分からないがこの通り繊維の中にお前の毛髪が編みこんである。こうすることでお前はマフラーを自分の一部に仕立て上げた。抜け道の抵抗手形はずばりお前のDNA!!」
「よくぞ見破った。だが見破っただけではこの抜け道に入ることはできん」
剛太の武装錬金は根来の血により、抜け道に入ることができ、根来を倒すのだった。
「倒したか?」
《守りたいものが一緒なんだからとりあえず…》
「楽勝です。あの馬鹿、きっと一人で弱っているだろうから早く探してやりましょう」
斗貴子と剛太を探すカズキの前にブラボーが現れる。
「キャプテン・ブラボー」
「決着の時だ、武藤カズキ」
次回、「想いと力を込めて」
武装錬金DVDvol.3