2006/01/14(土)17:12
「王子さまを探す女**」から(その3)オウム真理教
「王子さまを探す女、お姫さまを待つ男」(by 精神科医 町沢静夫)から
[オウム真理教関連の抜書き]
ところが、現代はなんでもそろい、欲しいものがなくなってしまいました。 働くことにも意味を
見出せず、自分の存在感が希薄になってしまったのです。
そこで彼らが走ったのは、オウム真理教などのようなカルト教団です。 そこでは「あなたの
存在は貴重なのだ。 あなたの特有な生き方を、神仏は認めておられるのだ」と説きますから、
「自分は特別でユニークな人間である」と思い込むことができ、自己愛を満足させられます。
-(中略)-
ほんとうの自分探しとは、自分自身の内面の戦いの中で獲得していくというプロセスがなければ意味
を持ちません。 安易にカルト的な宗教を求める人びとを見ていると、一見、宗教的な心の深さを模索
しているように見えても、じつは自販機で買物をするような自分探ししかできていないのです。
-(中略)-
宗教行為とは、ほんとうは自分の中の全体と向き合うということです。 それなのに、宗派などの組織
のもとに徒党を組むことを宗教行為だと勘違いしている人が多すぎます。
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カルト=狂信的な信者によって組織されている、小規模な宗教集団
宗教=???(それは証明できないが、それを信じるべきだとされている教えのこと?)
ケン・ウィルバーなどで知られている「トランスパーソナル心理学」も、かなり宗教的!?
「人生に意味など存在しないし、そんなものを求めようという精神状態は受動的ニヒリズムである。
意味・価値は、人間の創造行為の結果である」というニーチェ哲学も、宗教になり得るかも?
ハイビーさんの昔の日記によりますと、日本には、いろんな宗派がわんさかあるようです。