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2020.05.31
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カテゴリ:戯言
わたしはあの時、わたしの半身を殺されてしまったのだ。
確かにあったものがなく、手探りしても輪郭すらぼやける。
人としての尊厳が死んだ。
身につける物も、髪型も、言葉も、表情も。
あの家で、わたしがまだ怯えている。
引き抜かれた髪が散らばる。鉄の味がする。
脅威はずっと、後ろからヒタヒタと湿った音で着いてくる。
思い出さない日は無い。





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Last updated  2020.06.08 23:58:40
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