2013/12/14(土)17:18
池上彰「学び続ける力」(講談社現代新書)
池上彰「学び続ける力」(講談社現代新書)
2013年刊
リベラルアーツとは、
「すぐに役に立つことは、すぐ役に立たなくなる」
と同時に、
「すぐには役に立たないこと」を学んでおけば、
「ずっと役に立つ」、という考え方。
教養ともいう。
大学で何を学ぶか?
と、もし聞かれたら、
一つは、
「批判力=批判的に見る力を持つ」ことである。
批判力を身につけるのに大切なのは、
何についても「引っかかるところを見つける」ことです。
もう一つは、
「自ら学ぶ力」である。
≪一見役に立たない「教養」を学ぶ時間を削り、
専門科目だけを徹底的に習得すると、
学生たちは「できる人間」になるが、この「できる人間」とは、
「決められた枠組み」の中で「できる人間」のことである。
価値観が多様化して、「枠組み」そのものをどう決めるかが
問われる時代には、「決められた枠組み」の中だけで「できる人間」
や「専門家」は、新しい時代には対応できない。≫
<目次>
第1章 学ぶことは楽しい(名刺の力をはずして
まずは刑法、刑事訴訟法から勉強した ほか)
第2章 大学で教えることになった(理科系の大学で教えることになった
リベラルアーツとはどんなものか ほか)
第3章 身につけたい力(ノートのとり方
キーボード入力への懸念 ほか)
第4章 読書の楽しさ(人生を変えた一冊の本
ショーペンハウエルの衝撃 ほか)
第5章 学ぶことは生きること(いまの教養
アメリカの大学の教養教育 ほか)