カエデの系統
植物の分類は、かつて姿かたちを詳細に比較検討して決められていた。90年代にDNA分析技術が進むと、系統の分類はDNAによって判断されるようになる。姿が似ていても異なる系統のDNAであったり、全く違うと考えられていた種が近縁関係にあることも発見されてきた。 カエデ科はAPG植物分類ではムクロジ科に属するようになった。普通のカエデはムクロジに全然似ていないけれど、沖縄の常緑カエデはムクロジに姿が似ている。進化によってカエデの葉に切れ目が入り、蛙の手のように変化してきたことが理解できる。