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エタ-ナル・アイズ

エタ-ナル・アイズ

「それは強い酒だからこちらがいいか」
 途中で気を変えて、アシャは淡い緑色のグラスを寄越した。
 微かに漂う黄金の泡。甘い薫り。
「いっそ酔えれば、楽なんだろうがな」
 憂い顔の理由を聞けば、微かに笑って首を振った。
「時々思う、何も考えずに猛進すれば、開ける道もあるのかと」
 イルファのようにか、と尋ねると破顔した。
「ああそうだ。詰まらぬ愚痴だったな、忘れてくれ」
 さあ、夜会を楽しもうか。
 柔らかく腕を取られた。

他の人はどうしているのかな。

今日は終わり。おやすみなさい。


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