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2019.05.20
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カテゴリ:カテゴリ未分類

****************

 伊吹が実は密かにかなり怒っていた、とようやく気づいた。

 怪我をしてないからと言ったけれど信じてくれない。
(中略)

「美並?」

「…ごめんなさい」

「…あ…うん…」

「ごめんなさい」

「うん、さすがにちょっと今のは僕、しんどくて」

「ごめんなさい」

「あ…で、でも、あの、もうちょっとやり方を変えてくれたら、好きになったりするかもだし」

 繰り返される謝罪が涙で滲んでいると気づいてうろたえる。

「ごめんなさい」

「いやあの僕だってちょっと気持ち良かったところもあって」

 何を言ってるんだろう、僕。もっといじめて欲しいって聞こえるよねこれは。
(中略)

「……許せないのは、私です」

「…はい?」

 思ってもいなかった答えが返って慌てて指を外して向きを変えた。

「…美並…」

 瞳いっぱいの涙。

「…今日を、最後にした方が良いのかなって、思って」

 少し微笑む。

 溢れた光に、何を謝られていたのか、ようやく気づいた。

 冷たいことば、冷たい対応、快楽ばかりを追うような抱き方、考えてみれば、京介が嫌がるやり方ばかりを選んでいた。

「なのに、ごめんなさい、未練があって、手放せなかった」

「美並…」

 思わず引き寄せ抱き締める。

 冷汗が出て一気に萎えた。

 阿倍野の話を美並は自分のせいだと考えていた。『羽鳥』を追い詰め切れず、京介を事件に巻き込んだ自分がまずいと考えていた、それを今の今まで気づかなかった。

「美並、違う、何言ってるの」

「ごめんなさい、私、気持ちよくさえしてあげられない」

「違う、違う、美並、違うから」

 腕の中でくしゅくしゅと潰れ薄まり消えていきそうな気配にぞっとした。

「僕は大丈夫だった、僕は」

 ここで間違えるわけにはいかない。こんなところで度量を試される時が来るとは。

 繰り返された傷みの記憶、そっくり同じことを伊吹がしないとは言い切れない、それでも。

「君に何をされても構わない」

 小さな頭を深く抱き込み、寄り添わない冷えた体を強く引き込む。

 いつの間にこんなに冷えてしまっていたのだろう。京介は快楽に溺れていて、伊吹の体が冷えていることにも気づかなかった。
(以下略)


****************

 今までの話はこちら

 すみません!
 今回とぎれとぎれです。
 詳細は上記サイトで。

 






Last updated  2019.05.20 07:15:35
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