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カテゴリ:特養施設の生活
今日母の所へ行ったら、また同室の人が替わっていました。
母 「私があまり仲良くしなかったから居辛くなって出ていったんかね・・・」 以前同室だった「忍者の○○子さん」認知症で昼間はいつも食堂に居てずっとおとなしくしていますが、夜は部屋でいろんなことをしてくれます。 ポータブルトイレの中にゴミ箱を入れてみたり、母の物を盗ったり、カーテンの隙間からずーっと覗いているんだそうです。 母はもと看護士ですので、そんな患者さんのこともよく分かっています。 苦情をいう人ではありませんが、さすがに仲良く話をする・・・という気にはならなかったようです。だから自分のせいで○○子さんが出て行ったんじゃないか・・と思ったようです。 私 「そんなことないよ。職員さんに訊いてみようか?」 母 「いいよ、わざわざ訊かなくても・・・」ちょっと寂しそうです。 今度同室になったH子さんはどうやら認知症はありません。会話も普通にできます。ちょっとほっとしました。 足が少し悪いだけで手押し車を使用して歩かれます。 私 「どうぞよろしくお願いします。」 H子さん 「こちらこそお願いします。お母さん元気になっちゃったね~」 私 「はい・・・少しずつですけど以前に比べれば・・・」 H子さん 「私、ずっとあなた方を見てたんよ~いいねぇって」 私 「はぁ・・・」 H子さんはショートステイの方ですが、度々泊まりに来られるようです。 で・・・私たち家族のことをずっと見ていたようで、足が悪く歩くのが辛いので、職員詰め所や食堂に近い母の部屋にしてほしい・・・と希望されて同室になったようです。 私 「母さん聞いた?○○子さんが部屋を替わったのは母さんのせいじゃなかったよ」 母 「そうじゃね・・」 私 「今度の人は認知症もないみたいだし、母さんのファンじゃけ、仲良くできそうじゃね」 母 「うん・・」ずっと気にしていたもやもやが晴れたみたいに安心した顔をしました。 最近の老人ホームは個室タイプが主流です。でもここの特養施設は個室は状態の悪い人が使用され、比較的状態が落ち着いている人は多床室になります。母の部屋は2人部屋です。 だから同室になる人とのコミュニケーションがとれるかどうかで、毎日の気分がずいぶん違います。 H子さんはショートステイですので、数日で帰られるのでしょうが、しばらくは母も楽しく居られそうです。良かったです。 父の居る3階のケアハウスは全室個室です。プライバシーは守られていますが、大浴場や食堂は共同スペースです。特に入浴は事故防止のために一人で入ることは禁じられています。だから仲の良い者どうしが連れ添って入浴します。 そうすると、お年寄りの中でも派閥があるのですよ。見てて面白いです。 女性が圧倒的に数が多いのでちょっとした大奥みたいですね。 他人とのコミュニケーションがとれるかどうかで施設での生活がずいぶん変わってくるようです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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