|
カテゴリ:祖母の日常
祖母が認知症になる前は母が今お世話になっている施設のデイサービスを利用していました。
デイサービスはとても楽しいらしく、利用日は朝早くから準備をして迎えが来るのを待っていました。 職員の都合などで少しでも迎えの時間が遅れたら、怒り出すぐらいでした。 ある日デイサービスから帰ってきて祖母が私に言いだしました。 祖母 「わしゃ~ソウメンじゃない!」 私 「?????何?それ」 祖母 「デイサービスで爺さんが言うんじゃ・・『あんたはソウメンじゃろー』って」 そのお爺さんの話しによると「ソウメンはどこの家庭にも大抵置いてある。時にはあることさえ忘れられている。あったら便利じゃろーが、別にあっても無くてもいい存在だ。だから年寄りのあんたも家族にとってはそんな存在だろう・・」という意味で言ったんだそうです。 祖母 「じゃから、『わしはソウメンじゃない!』って言ってやったんじゃ~」祖母はプンプン怒って言いました。 私は納得して笑ってしまいました。 私 「そうよ~婆ちゃん。婆ちゃんは家の事いろいろしてくれるけん大助かりなんやけ~。充分家の役にたっとるよ。ソウメンなんかじゃないよ~。婆ちゃんがおらんと私困るけん。」 そう言うと満足げに「そうじゃ~そうじゃ~」と頷いていました。 今はもう懐かしい思い出です。でも、一昨日お風呂の水を入れて沸かしていたのは、いつもの時間になっても私がいないので手伝ってやろうと思っての行動だと思います。 少しでも役に立ちたい・・・認知症になっても祖母はソウメンになりたくはないのでしょうね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[祖母の日常] カテゴリの最新記事
|