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カテゴリ:宿題
またまたブログ交流のお題がきました。今月は・・・
☆………………………………………… 「花火にまつわる思い出」 …………………………………………☆ 私が育った町は本当に小さな小さな町で、観光も産業もない田舎町でした。 今では結構いろんな工場もあるようですが、私が幼い当時は火薬工場があるだけでした。 観光も何も無い町ですが、その火薬工場のおかげで、夏のお盆近くにある花火大会だけは盛大でした。 花火大会の日は日頃人影もまばらな閑散とした町が、他町から来た人や里帰りしてきた人で、一気に大勢の人に埋め尽くされて、歩くのも大変です。 浴衣を着た人がいっぱいでとても華やかで、わくわくします。とっても賑やかです。 わたがし・お面・玩具屋・イカ焼き・金魚すくい・・・派手な色のお店が並び、迷子にならないように友達と手をつないで、日頃よりちょっとおめかしして歩きます。 夕方に歩き始めて一通り店をひやかして歩いた頃に花火がど~んと上がり始めます。 両側を商店街のお店の屋根に切り取られた細長い空に花火が見えます。 空いっぱいに広がる花火はとても近くて大きくて・・・・「おお~っ」とか「たまや~」とかいろんな声がして・・・・ 今でも続いているのかどうか・・・見に行ってみたいですね。 結婚してから盆正月に里帰りした時にはよく両親と旅館に泊まりに行きました。 山口の日本海側にある温泉の旅館をよく利用していました。 油谷湾温泉 ホテル楊貴館 その旅館の1室はベランダが下の部屋の屋上になっていて、広い庭のようになっています。 海を望むベランダからの景色は絶景でした。 宿に泊まったその日は丁度花火大会の日で、ベランダに椅子を持って出て両親と主人と4人で花火を見ました。 その時の花火は私が生まれてから今まで見た中で、たぶん一番素晴らしい花火だったと思います。 まるで手を伸ばしたら届くのではないだろうか・・・と思えるぐらいに大きくて美しい花火は今でも鮮明に思い出されます。 あまりにも頭上で上がるので、火の粉が降ってくるのではないかと心配されるぐらいです。 母も「あの花火は綺麗だったねぇ・・・」と時々思い出したように話します。 母の介護が必要になって、両親を我が家の近くに連れて来たので、もう実家があった田舎には帰ることはないでしょう。 あの時の花火ももう見ることはないのか・・・と思うとちょっと寂しい気がします。 できることなら、母が歩けるようになって、もっともっと元気になったら、もう一度あの旅館であの綺麗な花火を見せてあげたいなぁ・・・と思いました。 夏祭り お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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