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カテゴリ:特養施設の生活
今日施設の母のところに行くと母の表情がちょっと冴えませんでした。
私 「どうしたの・・?何かあった・・?」 母 「・・・うん・・・夕べね・・・」と話し始めました。 夕べ22時ちょっと前に母はポータブルトイレに自分で座って、用が終わったのでナースコールを鳴らしたんだそうです。 母は足が立たないためポータブルトイレに行くのは自分の足では行けません。だから誰かに抱えてもらわなければなりません。 でも、「いつも職員さんに頼むのは申し訳ない・・・」とリハビリを頑張って何とか手の力だけで自分一人でポータブルトイレに座ることができるようになりました。 だけどそれはひじ掛けのあるトイレだからベッドからトイレに移ることができることで、トイレからまたベッドに戻ることは一人ではできないのです。 それで終わったらナースコールをして職員さんを呼んでベッドへ戻して貰っているのです。 でも夕べはコールをして返事があってもなかなか来てくれなかったそうです。 母は「誰か具合の悪い人がいて、その人に手がかかっているのだろう・・」と思い、じっと待っていたのですが、待っても待っても来てくれなかったそうです。 しかたがないからまたコールをすると返事があるけど来てくれない。その繰り返しで40分以上トイレに座りっぱなしだったそうです。 やっと来てくれてベッドに戻れたのは22時50分過ぎ・・・・ちょっとひどいですよね 母の部屋は職員さんが居る詰め所のすぐ前です。そして母を抱えてトイレからベッドに移すのにかかる時間は長くても10秒とかからないと思います。 母は自分で横になったり、オムツを穿いたりできますし、ただベッドに座らすだけの簡単な仕事です。 夜勤の職員さん4人・・・「誰か具合が悪い人がいて、そんなに忙しかったのか・・・」と訊くと「そんな人はいない・・」と答えたそうです。 じゃぁなんで、コールをしても40分以上も待たされなければならないのでしょう? 母は以前より元気になって座位も保てるようになっています。でもそれはクッションの良い椅子や車椅子に座っているから保てるのです。 ポータブルトイレの便座は硬く冷たいです。 体はまだまだ痩せていて、便座に座るとお尻が穴にすっぽり落ち込んでしまいます。 だから落ちないようにひじ掛けをしっかり持って足を踏ん張っていなければなりません。そんな状態で40分以上も職員さんが来てくれるまで頑張っていたのです。 私 「大変だったね・・・大丈夫だった?」 母 「足や腰が痛くなったよ・・・ちょっと長すぎた・・・お父さんを呼びたかったよ・・」 私 「主任さんに言った?私・・言って来ようか?」 母 「お父さんが言いに行ったから、もういいよ・・・あんまり言うとまたモメルから・・」 私 「分かった・・・・・でも・・・悔しいね。リハビリ頑張って早く一人でベッドに戻れるようになれたらいいね。そしたらこんな思いしなくてもいいものね。」 母 「うん・・・頑張るよ・・」と笑顔で言いました。 ナースコールをしても職員さんが来てくれない・・・特養施設では認知症のお年寄りが多いから、必要ないのにコールする人が多いのかもしれない。だから呼ばれても行かない・・もしかしたらそんなことが日常茶飯事なのかもしれない。だから誰も知らない間に亡くなっていることがある・・・・ こんなことはほんの一部の職員の人で、本当は皆さん一生懸命に仕事をされているのは毎日見ていますから、私はよく分かっています。でも、一部のその職員さんの心無い対応で全体がそうなんだ・・と思われてしまいます。とても哀しいことです。 特養の入所者では自分の考えや意思を職員さんに伝えることができる人は少ないです。たとえできても「お世話になっているのに、文句を言っては申し訳ない・・」と思い我慢して黙っている人もいるのです。 だから代わりに言おうと思います。 介護は介護する側の都合や考えでするものではないと思うのです。あくまでも介護される側が希望するものでなければいけないのです。 これは苦情ではなく、入所者の家族からの願いです。どうか優しい介護をしてほしい・・・と心から願っています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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