介護が快護であるように・・・・

幼老統合ケアってご存知ですか？

東京都江戸川区の江東園という施設は、保育園と老人福祉施設が併設された複合施設です。

お年寄りが小さな子供の着替えなどの世話をしたり、子供がお年寄りの車椅子を押してあげたり・・・
お年寄りは子供に元気を貰って、子供はお年寄りに優しさを貰って、とても微笑ましく思えました。

昔、どこででも見る事ができた風景が、この施設では見る事ができます。

　　　

小さい頃、私は祖父母に育てられましたが、それ以外にも近所にはお年寄りがいっぱい居られました。

いつも猫と一緒に居る駄菓子屋のお婆さんや貸本屋のお婆さん。
レレレのおじさんみたいに店の前の道路を掃除しているツルツル頭のお爺さん。
お手玉やベーゴマやあやとり・メンコ・凧揚げ・竹馬・・・いろんな遊びを教えていただきました。

遊びだけでなく、料理や掃除の仕方・編み物や縫い物も教わりました。
そして世の中のいろんなことを習いました。
悪いことをするとホウキを持って追いかけられたし、容赦なくカミナリが落ちていました。

礼儀作法やしてはいけない事も教えていただいたし、そして「人が老いる」ということや最後は「命の終わり」がどういうことなのかも身をもって教えていただきました。

お年寄りと一緒に居ることで、学校で「道徳の時間」って特別授業をしなくても、生活の中で自然と学ぶことができていたのだと思います。

今・・・世の中に変な人が多いのは、自然に学べていた事を身に付ける機会がなくなってしまったからなんだろうな・・・

幼老統合ケアの施設・・・・お年寄りにとっても子供達にとっても、素敵な施設だと思いました