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カテゴリ:母の日常
施設の入浴日以外は、父と二人で母にシャワー浴をさせています。
これは体を温めることで糖尿病で血行が悪くなってしまうのを防ぐためと、毎日皮膚の状態や体の動かし方を見ながら母の全身を観察するためです。 糖尿病は末梢神経の血流が悪くなって壊死が起こり、足の切断などに繋がる怖い病気です。 母も一時は長い寝たきり生活で両足首が黒くなり始めていました。 動かない体をベッドに横に寝かせて、足を下ろして足浴から始めたリハビリ・・・振り返ったらもう5年以上になります。 今は毎日母の足を洗い流しながら、お湯で温まって血色が良くなった肌を見て、しみじみ(頑張って良かったな~)って思います。 今日風呂上りに母の髪の毛を乾かそうとドライヤーを持つと、母が手を伸ばしてきました。 私 「何?母さん?・・自分でするの?」 母 「・・・うん・・」 私 「ほんと?大丈夫?重くない?」 母 「・・・大丈夫」 母は細くなってしまった手でドライヤーを握り、自分で髪を乾かし始めました。 大きなドライヤーは腕力の落ちた母には重く、グラグラしています。 それでも(自分でやりたい・・)と思ってくれたのが嬉しく、私は見守りながら風呂道具を片付けました。 しばらくしてもうちょっと無理そうかな・・・と思ったときに交代して、まだ湿り気のある母の髪を乾かしました。 私 「母さんすごいね。自分でできるね。」 母 「うん・・・このぐらいできるよ。」とちょっと自慢げに笑いました。 母にとってお風呂もリハビリになっているんだな・・・って思いました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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