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カテゴリ:介護日誌
私はいつも母のところへ行くと、まず母をポータブルトイレに座らせます。
できるだけ職員さんに迷惑をかけたくない・・・と気にする母は、オムツにするのを嫌がって、私が行く時間までガマンしているからです。 でもカリウムを下げる薬のせいか、ここのところずっとお腹が下っている母。職員さんもその世話に大変だったと思います。 特に一昨日・昨日は一日中ずっと下っていて、昨日まででお腹の中のものが全部出きってしまったんじゃないか・・・・と思うぐらいの量でした。 でも・・・今日はちょっと様子が違っていました。あれ?・・・と思って見てみると、便ではなく下血でした。 それを見て私は驚きました。そして深呼吸・・・落ち着け・・落ち着け・・・よく観察しなきゃ・・・・色は鮮血だから、下部消化管からの出血と思われる・・・・排便が続いたから痔が切れた?・・・・にしては形状が変だ。 昨日までの下痢で便はまったく出ていませんでした。下血は痔が切れて出血したサラッとしたものでなく、透明な粘液で包まれた赤い米のような粒々とした血液が無数にあるのです。私には消化管の粘膜の数箇所から同時に出血しているような気がしました。 カリウムを下げるために毎食後に服用するようになったゼリーには副作用として「腸管穿孔」があります。ちょっと心配になりました。 神経質な母に下血をしていることに気づかれないように、母をベッドに寝かせて、お腹を触りながら痛みが無いか確認しました。今のところ痛みはなさそうでした。 母に布団をかけてから、そっとポーブルトイレを部屋の外に運び、看護師さんに知らせました。 看護師さん達も動揺している様子でした。心配そうな顔で相談しています。 私は「病院に行ったほうが良いんじゃないか・・・と思います。医師に連絡していただけませんか?」と言いました。 看護師さんは医師を探されていましたが、医師は午後の診療のために診療所に戻ったとのことでした。 「電話で・・・・」と言われましたが、(そんな状況ではないだろう!)と思い、父に車を出してもらい、病院への紹介状を書いていただくために、診療所へ行きました。 私が心配なのは下血だけではありません。 長い間カリウムを上げている状態が続いていたのに、一気に下げる治療が始まったんです。血液中の電解質が大きく変動し、今までかろうじて保っていたバランスが崩れて、血糖値も大きく動くんじゃないか・・・と思われます。 この施設では一日に起床時一度しか血糖値を調べないので、低血糖になったり逆に高血糖になったりするのではないかと心配でした。 (これは病院でなければ治療は難しい)・・・と思いました。 施設での医療には限界があります。これは難しいかもしれない・・・と思ったら、早めに病院の専門医に紹介していただいて、しっかり治療をして治ってからまた施設に戻ったほうがいいです。 施設医から病院に検査データーなどを送ってもらうと、数値に驚かれて、明日朝一番で病院に来るように・・・と連絡があったようです。 要介護度が高い特養入所者・・ということで敬遠されて、病院の受け入れが難しかったりするんですが・・・・良かったとホッとしました。 母には「血糖値が落ち着かないから、一度病院の先生に診てもらおうね。」と言いました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012年06月09日 17時49分26秒
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