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2012年05月29日
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カテゴリ:私の日常
今日主人と夕食を食べている時にボン!っていう音が聞こえました。

二人で顔を見合わせて、「何の音?」「外から聞こえたよね・・・」「また車の事故かな・・・?」

もうほとんど食べ終わる頃だったので、主人は外に様子を見に行き、私は食器の片づけをしようとしていました。

・・・と・・主人がすごく慌てて大きな声で「火事だ!本家が火事だ!」と叫びながら戻ってきました。

「えっ!」私は急いで外に出てみました。21時半頃ですから辺りは真っ暗で、20メートルぐらい離れている親戚の家の向こう側から火と煙が出ているのがはっきりと見えました。

駆けつけると納屋の横から火が上がっていました。納屋の横に置いてあった農業用のトラクターが燃えていて、まだ納屋には火は移っていませんでしたが、今にも燃え移りそうな勢いです。同じように火事に気づいて駆けつけた近所の人たち数人の人影が見えました。

「消防署に電話した?」「〇〇さんがしたみたい!」「消火器!消火器!」

主人は家に消火器を取りに戻って消そうとするのですが、私が「ダメ!危ないから近づかないで!」と止めました。

燃えているのは車です。農作業用ですからガソリンではなく引火しにくい軽油で動くそうですが、それでも下手に近づいて燃料に火が点いた時に爆発に巻き込まれて怪我をしては大変です。それに火の大きさから見て、家庭用の小さな消火器では無理だと思いました。

炎は屋根の上までの高さがありましたが、納屋とは少し距離があったので、まだ火は移りそうにない状態でした。
消防署は走れば1分ぐらいで行けるくらい近くにあるのだから、すぐに来てくれるだろう・・・と思いました。現にそのあとタイヤに火が燃え移り、2回大きく爆発しています。

「叔母さん!叔母さんは?」

何でこんなに夜遅くにトラクターが燃えるの?
私はもしかしたら叔母さんが何かで車をいじっていてこんなことになったのかも・・・と心配して叔母さんの姿を探しました。

火の近くには見当たらないので玄関に回り、チャイムを何度も押し、玄関や縁側の戸を叩き「叔母さん!叔母さん!」と呼び続けました。

しばらくして玄関に「何?何事?」と言いながら出てきた叔母さん。
自分の家のすぐ傍で、あれだけ大きな音の爆発があったのに、叔母さんは何も知らずにマッサージ器をかけながら、ウトウトと眠っていたようです。「良かった~・・・無事だった・・」

叔母さんを近所の奥さんに任せ、また火の近くに行ってみました。消防はまだ来ていなくて、炎の熱で納屋の雨樋が変形し始めていました。

「消防は?まだ来ないの?」「電話したんでしょ?」「何やってんだ~!こんなに近いのに!」「納屋に火が移っちゃうよ」沢山の人のイライラした声だけが聞こえます。

「もういい!私行って来る!電話で説明するより早いよ!」と私は消防署まで走りました。

消防署まで行くと、ちょうど車両が出るところで、降りてきた方に場所と状況を知らせました。「すぐに消さないと、納屋に火が移ってしまいます!早く!」
でも「こっち! こっち!」と手で誘導するのに、何故か消防車は反対方向に行ってしまいました。
「何で?反対に行くの?」消防車は反対の道路に出て、そのままそこで停止してしまいました。私には理由が分かりません。

現場に戻ってしばらく待つのですが、道路に停止している消防車の赤いランプは見えても、来る様子がない。
しかたがないので自分達で水をかけようとホースを引っ張って水をかけ始めようとした時にやっと来られました。家までの道路が狭くて大きな車両が入れなかったようです。

消防署の人が来られて、火はあっという間に消えてしまいました。

ほ~っ・・・・とため息が出て全身の力が抜けていくのを感じました。

消防や警察の人にいろんな話を聞かれて答えながら時計を見て(すごく長い時間に感じたのに・・・火に気づいてから15分か20分ぐらいしか経っていないんだ・・・・)とぼんやり思いました。

叔母さんに訊くとトラクターを使用したのは数日前で、それからは誰も触ってもいないし、周りに火災になるようなものはありません。
それにガソリン車ではないので、簡単に火が点くものではありません。不審火・・・ということになりました。

怖いな・・・これからはもっと気をつけて叔母さんを守らなきゃ・・・って思いました。





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最終更新日  2012年06月11日 08時24分36秒
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