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カテゴリ:私の日常
幼い頃、私は祖父母に育てられました。
祖父母の家は母の姉夫婦の家の隣にあり、子供は私とは同い年の姉と2歳下の弟がいました。 一人っ子の私はこの従妹弟と毎日朝から晩まで一緒に遊んでいて、従妹弟というより実の妹弟のような存在でした。 従弟は小さい時からとても賢くて、高校では生徒会長に選ばれ、国立の大学を卒業し、小さい頃からの夢を叶えて教師になりました。 結婚をして、可愛い子供も二人恵まれ、マイホームも建てて・・・・本当に幸せそうに暮らしていました。 そんな従弟が子供たちと行った海水浴の海で突然逝ってしまったのは、彼がまだ36歳ぐらいの時でした。 小さい時から日本海の荒い海で泳ぐ練習をして育ち、泳ぎが得意のはずの彼が何で・・・・と、とても信じられないことでした。 私にとっては身を引き裂かれるほど辛い出来事でした。 二人の子供はまだ幼くて、小学校1年の娘と保育所の息子。父親との突然の別れをちゃんと理解できているのか、分からないような時でした。 今年の年賀状を見ていて、ふと久しぶりに従妹に連絡してみよう・・・と思いメールしたところ、あの時小さかった従弟の娘が大学を卒業して就職したことを知りました。 それもテレビ局の女子アナウンサーになっていました。 私はこの娘が中学生ぐらいの時に、「大きくなったら何になりたい?」と訊いてみたことがあります。 彼女はちょっと照れくさそうに恥らって「・・・女子アナになりたい」と言いました。 私は心の中では(それは少し難しいだろうな・・・)と思いながらも「頑張ってね。〇〇ちゃんなら、きっとなれるよ」と言いました。 小さい時の夢を叶えたんだ・・・・こんなところは亡くなった従弟とソックリだな・・・たとえ居なくなっても、血は繋がっていくんだな・・・と思ったら、嬉しくて嬉しくて・・涙が止まりませんでした。 私が嬉しくて泣くなんて本当に久しぶりのこと。さっそく施設に行って、両親にも知らせました。 地方のテレビ局なので、残念ながら彼女の活躍をテレビで観ることはできませんが、ネットのホームページでは見られます。 一生懸命に頑張っている姿を観て、陰ながら応援しようと思っています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015年03月23日 21時18分32秒
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