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今朝のNHK連続テレビ小説「あさが来た(144)」の中で、女子大学設立のための学部に「家政学部」が何故必要か・・・というシーンがありました。
田村宜が「家政学が高等教育に入っているのは何でなんですか? 家政学があるせいで、女子大学校やゆうても所詮良妻賢母主義か・・たいしたことありへんな・・な~んて女子大反対派があざ笑っているのです。」という質問をします。 それに対して、成澤泉は「そうですな~家政学部イコール良妻賢母という狭い視野の捉え方をする輩が多いのは困りものです。」・・・・・・・・「しかし私は新しい社会の核となるのは家庭だと思っています。従来の家長の下にある家政ではなく、総合的な家庭運用の学を習得し且つ高度な教養を持った女性を育てることが大事なのです。」と答えます。 白岡あさ「つまり家が楽しいというのは、追っては社会みんなのためになる・・・ということだすな」と言うと・・ 成澤泉「そのとおり!いかにも、家庭無くしては一国は成り立たない。まずは君みたいな頭でっかちの人ほど家政学部で学んでもらいたいものです。」と言います。 このシーンを観ていて、私もそのとおりだと思いました。 私の卒業した高校は、1873年に設立された女子高で、その後に男女共学で普通科の北校舎と被服科・食物科・家政科のある女子高の南校舎に別れました。 自宅のすぐ前に南校舎があったので、私はその中でなんとなく家政科を学びました。 将来服飾関係の職業に進む被服科や調理師などの職業に進む食物科と違って、家政科では資格を取るために専門的なことを深く学ぶのではなく、料理・和裁・洋裁・保育など、すべてを広く浅く・・・って感じで学んだような気がします。 調理実習では包丁の研ぎ方から始まって、食材の選び方や魚の捌き方・出汁の取り方・野菜のいろいろな切り方など基礎を習い、家庭料理だけでなく、おもてなし料理・離乳食や病人食まで作りました。 和裁は着物や羽織・洋裁はパジャマからスーツまでを縫って、料理も和洋裁も昇級試験があり、確か全員2級までとらされました。 保育では赤ちゃんの人形を使って、入浴のさせ方やミルクの作り方と飲ませ方・オムツの作り方や換え方まで習いました。 当時のオムツは今と違って布オムツだったから、男の子と女の子ではオムツのあて方が違うことも習いました。 今はそんなことはないんでしょうが、当時の生徒指導はとても厳しく、朝校門の前に先生が立っていて、服装や髪型・カバンの中まで毎日チェックされ、掃除の時には先生が見回りをして細かく指導されました。 本当に花嫁学校のようなところで、私が応接室の掃除をしていた時に、お嫁さん募集中の男性と母親が訪れ、歴代の卒業アルバムの中からお相手を探されていたこともありました。 私自身は結婚願望なんてぜんぜん無かったし、自宅が近くだったからというだけで入学を決めたこともあり、正直当時は「家政科なんて就職にはあまり必要性がない。大学受験に有利な普通科を選べば良かった・・」と後悔したこともありました。 でもね。この高校を出たからと言っても良妻賢母とはほど遠いけれど、離れて暮していたので母から家事を習うことができなかった私が、まがりなりにも主婦をしていられるのは、厳しかった祖母とあの時あの高校で学んだおかげだ・・・と今は素直に思えるのです。 現代は、核家族や夫婦共稼ぎや一人親世帯などで、いつも子供だけでいるようになって、祖父母や両親から家庭教育を受ける機会が乏しい子供が多くなってきています。 世の中がどこかギクシャクしているように感じるのは、個人の時間や仕事・収入重視で、家庭を軽んじてきたせいではないか・・・・一時は「受験には必要ない」と削られてきた家政学や道徳が、幸せな家庭や社会を作るためには、 本当は今一番必要な教育なのではないか・・・・・・と思えるのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年04月26日 11時03分10秒
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