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カテゴリ:私の日常
今日は義父はゴルフに行きました。
義父はずっとゴルフが趣味でしたが、体調を崩した1年前にプレー途中で歩けなくなって早々に戻ってきました。 その後肝臓に癌が見つかり、病院に入院し手術しました。 手術は無事に成功しましたが、高齢なこともあり体力はかなり落ちてしまいました。 落ちてしまった筋力を戻すために、家で歩行のリハビリなどを続け、最近では歩ける距離も少しずつ伸びて体力もついてきたので、体調の良い日にはゴルフの打ちっぱなしに行って練習をしていました。 そしてやっと今日友人達とゴルフに行くことになったのです。 まだ歩き方はグラグラと危なっかしいところもあるので、プレー中の歩行はカートに乗る形ではありますが、ゴルフに行くことを目標にして毎日リハビリを頑張っていた義父のことを思うと、私は感無量です。 そして私も・・・・プレー中に何かあったら一緒にいる義父の友人たちが知らせてくれるだろうから、義父が出かけている間に、以前から気になっていた東山魁夷の絵を観るために広島に行くことにしました。 母の喪が明けてすぐに義父と義母の入院が続いたので、私にとっても久しぶりの自由な外出。 義父を見送ってから戻ってくるまでの数時間をどう無駄なく有効に使うか・・・施設の父の所へ行くのは一日お休みすることにして、前夜から翌日の夕食の準備をしたり、家事の段取りや交通手段など、計画を立てました。 朝9時過ぎに家を出てバスで隣町まで行き、そこで9時54分発の急行バスに乗り換えて広島へ・・・・・11時頃に目的の県立美術館に着きました。 私は美術館で絵を観るのが好きです。西洋画も好きですが、特に日本画が好きなので今回はとても良い時間を過ごせました。 美術館を出ると、せっかく広島に来たのだから、今年アメリカの大統領オバマさんが訪問された平和公園にも行ってみようと思いました。 急行バスの中にあったパンフレットで広島の観光ループバスのことを知ったので、県立美術館を出てすぐ右手にあるバス停から12時36分発のオレンジルートのバスに乗りました。 このバスの運賃は1乗車大人200円なので、路面電車を乗り継いで行くより少し安くなるし、乗り継ぎ待ち時間も無いので楽です。 広島に行ったら昼食には豪華ランチを・・・と思っていたのですが、とにかく時間が限られているので、平和公園に着いたら売店で簡単に昼食を済ませ、原爆資料館を観ました。 2歳の時に被曝して9年後に白血病を発症した少女佐々木偵子さん。回復を願って包み紙などで折り鶴を折り続けながら8か月の闘病生活の後、12歳で亡くなりました。 偵子さんの死をきっかけにして、原爆で亡くなった子供たちの霊を慰め平和を築くための像を作ろうという運動が全国的に広まり、約3年後の昭和33年5月5日に「原爆の子の像」が完成しました。 原爆死没者慰霊碑の石碑前面には「安らかに眠って下さい 過ちは繰り返しませぬから」と書いてあります。 この言葉には主語がありません。そのためにいろいろ物議が起こったりしますが、誰が・・・ではなく、戦争のない平和な世界を祈るすべての人の言葉なんだと思います。 石碑の言葉を撮影したら良かったのですが、私には何故か慰霊碑に前面からカメラを向けることができませんでした。だからちょっと離れての写真になりました。 オバマ大統領は来日の際、4羽の折り鶴を折ってくださいました。 写真左の2羽は出迎えた二人の子供たちに、右の2羽は核兵器廃絶に向けたメッセージに添えられたものです。 核兵器廃絶に向けたメッセージの内容です。 丁度修学旅行のシーズンなのか、いろいろな学校の制服の子供たちや観光の人たちで平和公園はごった返していました。 原爆資料館なんか通勤ラッシュの電車の中のようにすし詰め状態。とても立ち止まってゆっくり見学することはできません。修学旅行生たちも口々に「もっとゆっくり見たいのに、これじゃ見れないよ」と不満を言っていました。 特に気の毒なのは外国から来た旅行者の方たちです。 せっかく遠くから原爆のことを知りたくて来てくれたのに、観ることができないのです。 私は以前にも何度か訪れたことがあるし、これからもまた来ることができますが、外国の旅行者たちはこの日を逃したら再び訪れるチャンスは少ないでしょう。 沢山の外国人が資料館の出口付近の廊下の両壁際に座り込んでいました。 「ここは通路だから・・・」と警備員のおじさんに疎ましそうに何度も注意されていましたが、皆さん動こうとはしませんでした。 きっと修学旅行生たちが居なくなって、人が少なくなるのを待ってからゆっくり見学しなおそうと思っているのだと思いました。 出口に出てしまうと再入場はできないので、ここで座って待っているんだろうな・・・・気の毒だな・・・・広島は世界から旅行者を呼び込もうとしているのなら、「入場制限をして、館内の人数を一定にする」とか「修学旅行生と一般観光客を分ける」とか、「通路に段差を付けて後ろの人も資料を観ることができるようにする」とか「もう一度ゆっくり観たい人が他の人の邪魔にならずに休憩できる場所を作る」とか何か方法を考えてあげれば良いのに・・・・と思いました。 最近できた折り鶴タワーに行ってみました。入場券は大人2200円(折り紙代500円含む)でした。 ちょっと料金が高いな・・・とも思いましたが、せっかく来たのだから・・・と見学することにしました。 12階建てのビルの展望スペースから見た平和公園や原爆ドームは圧巻です。 今までドームの写真は下からしか写すことができませんでしたが、ここからだと上からの撮影ができました。 旧市民球場も上からよく見えて、ここで競技なんか行われたら最高の観戦場所だろうな・・・と思いました。 展望スペースから下に降りて、折り鶴カウンターで折り紙5枚を貰って、鶴を折りました。 作った折り鶴はビルの上から下まで繋がったガラス張りの筒のような折り鶴の壁に落とすのです。 足元はガラス張りヒェ~ッ・・・・高所恐怖症の人は無理ですねぇ・・・ フロアーには戦後の復旧から未来の広島を現したCG映像や、体の動きを察知して遊ぶ「CUBE」などがありました。 ここはあまり人が居なかったので、ゆっくり楽しむことができました。 そろそろ帰ろうかな・・・と思っていると、案内の女性が「もうお帰りになるのですか? もう少しいらっしゃいませんか?」と言ってきました。 なんでも後10分ぐらいしたら、下の電車通りをカープ電車が通るのだそうで、これはカープが優勝した時限定の電車だそうです。 1日に通る回数も少ないから観れたらラッキーだと言われてて、ここからだと上から観ることができるチャンスだからぜひ観てほしい・・・と教えてくれました。 で・・・カープ電車を撮影しました。 電車に大きな鯉が乗っていました。 おかげで珍しい写真が撮れました。 呼び止めて教えてくれた彼女に感謝! 見学を終えたら、そのまますぐ近くのバスセンターへ行って、そこから15時25分発の急行バスで帰路に・・・・途中で乗り換えて、自宅には17時少し過ぎには着くことができました。 もうちょっとゆっくり遊びたかったけど、家事が待ってますからね、私にはこれが限界でしょう。 私は時間の無駄なく動けたし、義父も途中でプレー放棄することなく無事に戻ってきたし、大満足の一日でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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