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カテゴリ:私の日常
9月22日のこと・・・
昨夜保険会社の担当者に電話して、今日家まで来ていただきました。 長年お世話になっている担当者は私より少し年上の女性です。 だいたい同世代なので、親の墓のこと、自分達夫婦は将来どうするか・・・など悩みは同じでした。 手続きをしながら、今回私が決めたことをお話しすると、「そこはどちらにあるんですか? 私も行ってみたいです。」と言われたので、持っていた納骨堂のチラシをお渡ししました。 その後ずいぶん長い時間話をしました。皆墓のことで悩んでいるんだな・・・と思いました。 借入の手続きが済み保険担当者が帰った後で、すぐに納骨堂の担当者に電話をして、保険会社からの振り込み入金予定日と支払い予定日などの連絡をしました。 手続きに必要な物を教えてもらって、「まだ、間に合いますか? 」と問うと「まだ余裕がありますから・・・それにあなた用にちゃんと一つとってありますから・・・大丈夫です。」と言ってくださいました。 昨日の私の切羽詰まった様子から、心配して気にかけてくださったんだな・・と嬉しかったです。 保険会社からの振り込みに少し時間がかかるので、支払いはまだ先になりますが、入金日が決まっているので先に手続きだけ済ませておこう・・ということになりました。 主人はまだ納骨堂を見ていないので、次の日曜に一緒に伺うことにしました。 それから電話をきってすぐに市役所に行き、必要な書類を頂いてきました。 9月23日のこと・・・ 主人にすべてを決めたことを話すと、主人は驚いたような表情をしました。 母が亡くなって2年4ヶ月。その間に何度か決まりかけてはダメになってきたことです。 私が「ここにしたいんだけど・・」と相談したのは3日前です。 夫婦間で何年も迷っていた問題が、たった3日ですべてが終わるなんて思ってもいなかったのでしょう。 一言「俺はどうなるんだ?」と不安そうに言いました。 母親と嫁に挟まれて、どうしたらいいのか一番悩んでいたのは主人なのかもしれないな・・・・と思いました。 「大丈夫。 将来あなたが困らないように、いろんなことを考えた上でここに決めたのだから・・・」と私は答えました。 先祖の墓はその家の長男が代々守っていくものです。次男は先祖の墓には入れず、別に用意しなければなりません。 でも義母は「長男・次男なんて関係ない。あの子はうちの子なんだから、うちの墓にいれる。」と言っています。 「とにかく明日一緒に納骨堂にいきましょう。 その時に手続きをしますが、あなたの名義にしようと思っています。 そして、両家の名前を掲げようと思っています。そうすれば、あなたには入る権利ができるでしょう。 私が先に亡くなったら両親と一緒にこの納骨堂に入れて下さい。 あなたは将来自分の先祖の墓に入るか、私と一緒の納骨堂に入るかはあなた自身が決めたら良いです。」と言いました。 「先祖供養は長男が継いでいくもの。だから義兄さんから甥っ子たちが継いでいくようになります。 でも今の墓の場所は遠くて世話ができないから、いずれは墓じまいをしてお骨は東京に持っていくことになるかもしれない。 あなたは実の弟だから一緒に供養してくれるかもしれないけど、無理だと断られるかもしれない。もしかしたら、お祖母ちゃんも・・・・ だけどここにはお骨を16口入れることができるから、あなたやお祖母ちゃんが入ることができます。 苗字は4つまで入れられるので、もしお祖母ちゃんが入ることになったら、名前のプレートを作り替えて、お祖母ちゃんの苗字も入れてもらえば良いのです。 そしてもし万一義兄さん一家が「先祖の墓守はできない」と言って放棄したら、すべてあなたがしなくてはならなくなるかもしれない。 でもそうなったら、あなたもいずれ年をとれば車の運転ができなくなって墓所まで行けなくなるのだから、墓じまいを考えなくてはならなくなるでしょう。 その時には義父母さんのお骨もここに入れれば良いです。 これから先何があるかはわからないけど、どういう状況になってもここがあれば、年をとったあなたが納骨先で悩むことはなくなります。」と言いました。 主人は心配そうな表情で私の話を聞いていました。 「とにかくどんなところか分からないから、あなたも不安でしょう。 予約をとってあるので、明日一緒に見学に行きましょう。」と言いました。 9月24日のこと・・・ 今日主人と一緒に納骨堂に行きました。 主人はネットなどであらかじめ調べていたようですが「俺が思っていた所とちょっと違った。ここなら便利だなあ・・」と言いながら建物の中に入って行きました。 担当職員さんは主人と私を納骨堂に案内して、初めて訪れた主人に見本のお堂を見せながら、丁寧に説明してくださいました。 そして「全部売れてしまったらいけないので、こちらを取っていたのですが・・・」と一つの場所を示してくれました。 私は「他の場所はもう決まってしまいましたか? もしあるのなら、空いている中から主人に選んでもらいたいんですが、可能でしょうか?」と訊いてみると「まだ契約前ですから、空いている場所の中からなら、まだ変更できますよ」と言ってくださいました。 納骨堂の中は沢山のロッカーが並んだようになっています。 それぞれの通路の天井には、人を感知して自動で点灯するライトが付いていますが、窓からの距離やお堂の向き、通路の幅などが異なっているので、場所によって微妙に採光が違うのです。 ここまでいろんなことを全部私が決めてきました。でもいずれ主人が入ることになるかもしれないのだから、せめて主人に場所を選んでもらいたい・・・と思いました。 丁度他の見学客が来られたので、職員さんはそちらの接客に行かなければならなくなりました。 その間に二人で相談しながら、主人の気に入った場所を見つけました。主人は笑顔で「ここが良い!」と言いました。 それから建物の2階にある応接室で職員さんが戻って来られるのを待ち、主人は契約書にサインしました。 我が家の事情を聴いて、ずっと心配してくださっていた職員さんは「本当に良かったですね~ これでお母さまも安心なさるでしょう」と嬉しそうに言ってくださいました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017年12月21日 11時15分43秒
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