草莽の記    杉田謙一

2019/08/08(木)23:35

愛知県議会に芸術祭等開催条例制定を求む

今回の混乱事件は愛知県の知事の関与が大きく疑われており、(展示内容を容認した知事にたいして)「愛知県議会がこのまま知事として認めるのかなと思う。知事として不適格じゃないか」と大阪府知事も語ったと報道もあった。今回のごとき、皇室憎悪を主張し国民を扇動する内容を県が成すなどとは、愛知県民の誰しも想定すらしていなかったことでありましょう。昭和天皇のお写真を燃やすなどの皇室批判をしたり特定団体の批判映像を流すなどの行為を正当化するために、知事は「表現の自由」を隠れ蓑・盾として使われていた。国民常識に照らして不適切と指摘された名古屋市長に対して「憲法違反の疑いあり」とも反論。さらにかかる日本を貶めようとする活動を「公共の場でなすから意味がある」とも語られる。県民の多数は驚きをもってこの発言を耳にしたのでした。法的な不備がかかる行為を許してしまっているとすれば、大阪府知事に言われるまでもなく、その是正、法的整備に県議会は早急に動くべきでありましょう。地方公共団体が公共の場を使い公費を用いて特定の個人への憎悪を煽動する意見などを公然と伝えることや、そのための便宜を図ることを禁止するなどの文面で県条例の制定を成してもらいたい。また、「個人の芸術表現だから県が関与できない」との県の強弁を阻止するためにも政治的主張や真実性への証明がなされない事象の展示および表現に関して地方公共団体はこの発表などに便宜を図ってはならないなどの文面を入れた県条例制定をなして、公共の福祉の確保を図っていただきたい。 今回の「表現の不自由展・その後」展示に県税市税を全く入れておらず、すべて支援金で賄っているから問題ないとの知事のご主張があったが、これは本当か。10月までの会場費が減免なしで本来いくらかかるものか、そのガイドや警備費運営費や設置費用光熱費などトータル経費を厳格に算定、提示してもらわねばわからないことであるし、もし全額カンパ金だとしても国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の一環としての展示であるのだから出店費用や芸術祭事務費運営費の頭割り分担金算定も成すべきでありましょう。また展示内容物の直接的経費を払えばよいなどというわけにはいかないはずです。事実、現場でのガイドに作品の展示意図や作者の説明などを聞いても答えてくれる方はみえなかった。推測するに、あの場でのガイドさんは展示内容をご存じないスタッフ、つまりバイトないしは県職員の方ではと思われるがその人の人件費も公表してもらわねば。 そもそもミニマム経費を払ったから展示内容が虚偽であってよいはずはない。高い芸術性のあるものでなくては、さらに事実に反する、他国の政治主張を成すなどは言語道断。これを展示に値する芸術と認めた方の理由を明らかにしてもらわねば。これを契機に県議会での真摯な審議を成し、混乱を生じさせた責任の所在を明らかにし、2度と県民の疑義を生じるような行為を県がなさないようにチェックしていただきたいものであります。その担保として芸術祭等開催条例制定を強く求めたい

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