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アダムス家の日常とごはん ~青嵐のブログ

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2009年11月21日
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カテゴリ:読後感想文

今年、一番売れた本として有名な「1Q84」

出版されてすぐに読んだ。



だが、肩透かしを食らった。


上下巻だとばかり思っていたので

Book2を読み終えて「まだ続くのか!」と

自分に対して腹が立っただけなのだけれど。

年明けの5月くらいに次の本が出版される予定らしいが、

こう、自分の中で盛り上がりながら

読み進めていたものが中断されると、

その気持ちを盛り上がらせるために

また初めから読みかえさないと気が済まなくなってしまう。


この本の主人公は2人いる。

天吾と青豆だ。

かつて、この二人は話もしたし、触れ合ったこともある。


そんな二人がある部分では境遇がとてもよく似ていて、

でも現在は、まるっきり別の重なり合わないであろう

全然別の世界に身を置き、暮らしている。

だが、本当は二人だけが同じ世界に身を置いている、

というロジックもある。

そんな二人のラブストーリーだと思っている。


そして、その境遇、共通点になり得る部分が

見当もつかない、荒唐無稽の出来事で、

シャーマンの役割を果たすのが

「ふかえり」といえるのであろうか。

はっきり言ってBook2まで読んでも

うまく説明できない部分が多く、

だからこそ次の本の出版を渇望しているのだが。

この小説ではさまざまな伏線、

とでもいえるキーワードがちりばめられているが、

そのなかでも重要な場面、

一点のあるポイントで流れるのが

ヤナーチェクのシンフォニエッタという曲だ。

そもそもシンフォニエッタ(sinfonietta)は

「小さな交響曲」「小交響曲」を意味するイタリア語で

室内オーケストラの名称にも用いられている。

楽章の数は、もちろん1楽章のものもあるのだが

3楽章か4楽章が基本であり、

たいていの交響曲や室内楽曲は4楽章、

協奏曲は3楽章である。

3楽章の場合、

第一楽章:急 第二楽章:緩 第三楽章:急

という構成で成り立っており、

4楽章のものは

第一楽章:急

第二楽章:緩徐楽章

第三楽章:舞曲楽章

第四楽章:フィナーレ という構成になっている。

だが、ヤナーチェクのシンフォニエッタは

第一楽章:ファンファーレ

第二楽章:キャッスル

第三楽章:女王の修道院

第四楽章:街路

第五楽章:市庁舎    と、第五楽章で成り立っているのだ。

この曲を実際に聞いた時、何も予備知識がなくても

少しエキセントリックな曲だとは思ったが、

たまたま見たTVでこの曲のことを放送していたので

その内容を絡めつつ、以下に少し書いてみたいと思う。



第一楽章の冒頭はペンタトニックが使われている。

ペンタトニックというのは

1オクターブに5音をもつ音階のことで、

よく知られているペンタトニックとしては

琉球音階などがあるのだが、

シンフォニエッタのペンタトニックは

黒鍵の音だけが使われている。

つまり、すべてに♭がついているのだ。

そのうえ、「禁じ手」と言われている

「空虚5度」が使われているから

聞き手は違和感を感じるのではないだろうか。

空虚5度とは言いえて妙、とでも言うべき和音で、

短調か長調か決める、真ん中の音が抜けているのだ。

それが不安を掻き立てる。

どちらともいえない、判断のつきかねる不安定な和音が

希望が入り混じった、だけど不安が勝っている、

そんな感じに聞こえる。

そして、変わっているのはそれだけではなく、

この楽章のために9本ものトランペットが追加され、

そのトランペットとティンパニで構成されているのだ。

その上、トランペットの最低音よりも半音低い音を

出さなければならないので、

スライド部分を伸ばしてこの音を出す、という

高度の技術が要求される。

スライド部分を伸ばす、というのはトロンボーンを見れば分かるが、

ああいった感じで菅をスライドさせて音を調整するのだ。

そして逆を要求されるのはフルート。


とても張り詰めた緊張感を強いられるこの曲は

指揮者泣かせの曲だ。

ほんのわずかな、ちょっとした不注意で

すべてが台無しになってしまうのだから。

そして高らかにファンファーレが響き渡る。

第二楽章はうって変わって陽気な曲調になる。

第三楽章になると「タター」という短いモチーフが、

はじめは密やかに、次第に大きく早く暴力的に、

色々な楽器によって演奏されて大きな渦になる。

第四楽章では人々の会話が

そのまま音楽に変わったかのような演奏法になる。

ヤナーチェクは

民俗音楽を研究していた民俗学者と親交を深め、

協力して民俗音楽と民俗舞踊の収集・分析作業を行っていた。

この民謡は発話旋律という、

言葉の抑揚をそのまま音に当てはめた旋律のものが多く、

ヤナーチェク自身がこの関係の論文も書いている。



11月15日

この日はお祭りに。

今年のメインイベントは新酒ワイン祭り。

ワイングラスを1000円で購入すると

出店しているワイナリーのワインが飲み放題。

(つか、実際は試飲なのだが。)

ボージョレー解禁は19日だけれど、

地元ではもっと早くから新酒が飲める。

ホッシーの嫁、ガネーシャちゃんも楽しみにしていたのに、

なんと、前日に娘が新型インフル…

ここのところうちに来るたびに赤ワインを勧めていたら

すっかりワインが好きになったというのに…

もう、無念でたまらない、という感じでお断りの電話が来た。


他に一緒に行ったのは後輩の青空君。

子守までさせてすまんのぅ。


小春日和のうららかな日差しの中で飲むワインは

とてもおいしかった。

今年の出来はとてもいいような気がするんだけれど、

特にアジロンはどこもいい出来で気に入った。

お祭りも終わり、うちで飲みなおし。

作るのも面倒だから出来合いのものを買い込んで二次会。


●握りずし

●コロッケ

1115

●インドカレー

 インド料理店も出店していたので、つまみ用に。

 その他、色々。



11月16日

飲んだ次の日はさっぱりしたものが食べたくなるのは

もう歳なのか…

●なめこおろし

●アサリの酒蒸し

1116

●肉うどん


11月17日

●さんまの塩焼き

 大根おろし添え。

●生昆布の煮物

1117

●白菜の中華風クリーム煮

 ベーコンを炒めた鍋にざく切りにした白菜を入れて

 しんなりしたらウエイパーと

 水、塩コショウ・酒でかさが減るまで煮込み、

 仕上げに豆乳を入れて水溶き片栗粉でとろみをつけてから

 最後にごま油をひとたらし。

●トマト


11月18日

●から揚げ

●フライドポテト&さつまいも

1118

●かぼちゃの煮物

●大根サラダ 梅肉ドレッシング

●珍味

●大根と油揚げの味噌汁



11月19日

●大根と鮭の煮物

●チャーシュー&煮卵

1119

●けんちん汁

●山かけ

 子どもは丼に。

11月20日

●大根の味噌煮

●豚足

1120

●味噌ラーメン

●イカの刺身

●珍味



なぜ、この曲を1Q84に使ったのか。

それはこれから読み進めてみないと分からないのだが、

シンフォニエッタはチェコが独立した8年後、

1926年に作曲された。

旧態依然としている体制からの変化、閉塞感からの脱出、

当時のヨーロッパの社会情勢…

そういったバックボーンを反映させているのか、

それともこの曲調を小説の「何か」に重ね合わせているのか。



主人公の一人、青豆さん(つい、「さん」づけしたくなる)の

とても真似ができないほどのストイックな生活と

孤独と、重圧と、自分を律する姿勢に涙が出てきそうになる。

なのに、やはり、耐え切れなくなるのだろう、

張り詰めていた糸を緩めることができる一瞬には

貪欲に快楽をむさぼる。

彼女が友達になれそうだった中野あゆみと青豆の関係は

あたしの大好きな小説、

筒井康隆の「七瀬ふたたび」に出てくる

七瀬と漁藤子の関係をふっと思い出させた。





そういえば、七瀬と青豆はとてもよく似ている。

七瀬はエスパーと悟られないように、

世間からは注目されないように

ひっそりと暮らすことを望んでいる。

青豆は表向き、インストラクターとして

質素な生活を送っているが、

人には言えない秘密を抱えている。

他者を拒絶しているのに反面、

どこかで必要とされたいと熱望している気がする。

そして、友と分かり合いたいと願っている反面、

自分の特殊な能力ゆえに、

それがかなわないとあきらめている。


彼女が拳銃を自分のこめかみに当てたくだりは

少し安易な気もしたが、

この先、青豆さんに穏やかな充足と

陽だまりのような暖かい未来がやってくることを願っている。







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最終更新日  2009年12月12日 00時12分18秒
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Re:青豆と七瀬(11/21)   大盛りかあちゃん551 さん
『1Q84』は、新聞広告で見たけど、私も上下だとばっかり思ってたけど、まだ続くんですね。しかも来年の5月?(@0@;)
しかも、私『IQ84』とばかり思い込んでたし。(笑)なので、私が思い描いていた内容と随分違うわけだ。
豚足食べた事ないです。耳ならあるのですが。
肌にそないに影響するなら、ぜひ食したいです。(爆笑)
(2009年12月21日 00時35分24秒)

Re[1]:青豆と七瀬(11/21)   青嵐424 さん
大盛りかあちゃん551さん
>『1Q84』は、新聞広告で見たけど、私も上下だとばっかり思ってたけど、まだ続くんですね。しかも来年の5月?(@0@;)

ね~。
シリーズものは前からのストーリーを忘れてしまったりするので結局おさらい(苦笑)
毎年年末に読むのがジェフリーディーヴァなんだけど、
現在「ソウルコレクター」を読み始めたところ。
これもまた前の話を思い出しながらなのでなかなか思い出すまでが進みにくい。
お正月に読破できるだろうか?

>しかも、私『IQ84』とばかり思い込んでたし。(笑)なので、私が思い描いていた内容と随分違うわけだ。

IQ~~~!(爆!)
確かに~。
はじめはつながるまで意味不明のところがあるので
もどかしかったけど(もともと村上春樹は…なので)
やっと加速がついてきたと思ったら次でしょ、
どうせなら全部出てから読もうかな。何年先なのか分からないけど。
てか、はじめに2冊一緒に出すな~!

>豚足食べた事ないです。耳ならあるのですが。
>肌にそないに影響するなら、ぜひ食したいです。(爆笑)

あ、ミミガーみたいな感じかな、もう少し柔らかいけど。
うちの子達は辛子酢味噌よりも塩をかけて食べるのが好きみたい。
一度試しに食べてみて~、ちょっと「足!」って感じなのが抵抗あるかもしれないけど(笑)
(2009年12月23日 12時33分44秒)

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