光圀の西山荘

2005/08/21(日)19:54

稲荷

ラーメンの食べ歩き:世田谷区(20)

 日本に来た三年間、ほとんど新宿、豊島、千代田区、渋谷区でラーメン屋を探している。また、杉並区に住んだ時、たまには杉並およびラーメン激戦区と言われる中野に行った。そして、ビサのため、たまには品川区と近くの港区にも行った。だが、ラーメン激戦区と言われる世田谷区に行ったことがなかった。そのため、今度の旅は世田谷にした。世田谷区は広い住宅区だが、レベルが高い店がけっこう多い。例えば、小田急線の経堂駅の周りに、何軒の店は必ずラーメンガイドに載せられた。今日行った「稲荷」はその中の一つだ。わしが行った時、まだ行列ができていなかったが、開店十分前に、十人以上の行列ができた。また、店に入った時、店の明日から九日間の夏休みが始まることを知った。今日行ったわしの運がよいのではないか。  稲荷の看板メニューはつけ麺だ。しかし、ラーメンファンにとっても回転が悪い店だ。理由はいろいろがある。例えば、席はわずか十席しかない。麺を作るのは店主一人しかいない。また、麺が太縮れ麺なので、茹でる時間がかかる。そして、麺が茹でる前に、直火でチャーシューを焼き始めたので、客が食った時、チャーシューの直火で焼いた熱さとやわらかさが感じられる。このような丁寧の準備はすべて店主一人でやったため、客が待つ時間が長いのではないか。わしは二人目注文したが、ほぼ二十五分ぐらい待っていた。しかし、麺を食ってから、長い時間にわたって待つ価値があるような感じられる。  自家製のもちもちの太縮れ麺はレベルが高いのだ。直火で焼いたチャーシューの香りが強かった。しかももっとタレに圧すと、タレの味を微妙に変えることができる。そして、レベルが高いと言えるタレはポイントだ。タレは四種類の醤油によって作られた。スープは豚、鶏などの動物系スープを魚介類スープに入れたスープだが、魚介類スープの味が動物系スープによって抑えられるのではなく、さらに美味しくなった。しかも、つけ麺のタレに魚粉、唐辛子、酢をいれるのは当然だと思われるが、スープ割りで飲んでから、魚粉、唐辛子などの化学調味料を全く見えなかった。カウンターから台所の奥があまり見えなかったので、化学調味料を入れるかどうかいえないが、醤油だけで勝負するような気がする。  文句があるのは水だけだ。カウンターの真ん中から水を取るのは難しいだけではなく、角に座った人の邪魔になる。もっと注意したほうがよい。  稲荷はわしが食べたことがあるつけ麺の有名店の中に、レベルが極めて高い店だ。味には文句なし。つけ麺が大好きの人に、わしは必ずこの店を薦める。だが、夜八時まで営業するが、売り切れが早かったので、早めに行ったほうがよい。

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