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テーマ:海外生活(7779)
カテゴリ:戦う
現在住んでいるコンドのオーナーから、電話がかかってきます。
オーナー「次の契約、どうしますか」
ワタクシ「もっと、安くしていただけないと、とてもじゃないけど無理です。 あなたは簡単に倍にできるけど、私の給料は二倍にはならないんですから。 シェアメイトを探しても、この地域じゃ、誰も1000ドル出しませんし」
オーナー「ミス。この2年間、私はもう相当お安くしたんですよ。もし出て行かれるんでしたら、すぐにでもお返事くださらないと。実は、そこに3000ドル出すといっているオーストラリアのエクスパットがいるんですよ」
ワタクシ「じゃあ、あと2日ください。それで最終的なお返事いたします」
もう追い詰められていますよ。
そんな折、HDBを紹介するエージェントから電話。
ワタクシのオフィスに最も近い電車のまん前に立つHDBのご紹介です。 2ベットルームで2000ドル。今のコンドより高いです。 けれど、もうごちゃごちゃ言っていられません。 見に行くことにしました。
そのHDBは、こじんまりとしていて、1フロアにわずかな世帯しか入っていません。 角部屋なので、人の往来も気になりません。
あれ。これ、なかなかいいんじゃない?
家の中に入ると、確かに古くて、HDBなのですが、
その古さの感じがまるで香港映画のよう。
香港ですよ。
気分は一気に、
「恋する惑星」のフェイウォン。
♪ぱ~~~ら~~~~ら~~~~~~~ぱらんららららら~~~~~~♪
あの音楽が頭の中に鳴り響きます。
そこに住んでいる男子が、ランニングシャツを着て、コンピューターをいじっています。
彼が現在借りているわけです。
トニーレオンですか?
一瞬錯覚を起こしました。
2000ドルは、高い。けれど、ここなら、オフィスに歩いていけるし、
交通費がいらないぞ。
かなり心が揺さぶられます。
隣にオーナーが住んでいます。
前歯が欠けたおばはんです。
でも、くしゃっと笑った顔が、
子どものころよく通った駄菓子屋のおばはんに似ていて
なんだか、とっても暖かい気持ちになったのです。
オーナーに、予算がオーバーしていること、けれど気に入ってはいることを 伝えます。けれど、オーナーは下げる気配を見せません。
ワタクシ「じゃあ、とりあえず、ちょっと考えます」
帰り道、考えます。
もう、この辺で手を打っていいんじゃないか。 予算は、少々オーバーしているけど、なんとか払いながら、 シェアメイトを気長に見つける。 HDBだけど、静かだし、もうこれ以上、振り回されるのはいやだ。
そして
ワタクシは
大きな決意をいたします。
ワタクシ「あ、先ほど、見せてもらったものだけど。やっぱり借りることにする」
エージェントに電話をしたワタクシは、もと来た道を、引き返したのです!!!!!
頭の中には、「恋する惑星」の音楽が!
第8の物件 通称「恋する惑星」 フェイウォン度★★★★★
いよいよ佳境を迎えるゆえじの家探し! 次回に乞うご期待!!!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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