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世界漫歩

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March 24, 2010
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テーマ:韓国(45)
カテゴリ:カテゴリ未分類


2009年12月23日(水)

綺麗なクリスマスイルミネーションを見物にやって来た、ソウルの中心街、ロッテホテル。

渋滞に巻き込まれ、ようやく近くにまでやって来た私は、ホテルが見えてきたところでタクシーから降りた。

すると私は、思いがけない見事な光のページェントに、「ウォ~~ォ!」と歓声を上げていた。


そこで直感したのは、この国のエネルギーであった。

「今ソウルの街には『世界デザイン首都ソウル』という表示がたくさん見られる。都市デザインで世界一流になろうというのだ」

「ソウルだけでなく、(韓国)各地の自治体PRにも『世界一流』とか『世界の中心』とか『世界に広がる・・・』といった標語が目立つ」(以上産経新聞オピニオンページ「からくに(韓国)だより」黒田勝弘ソウル支局長)


国の勢いを示すために、経済指標をはじめ福祉や教育やと、数字が示されることが多い。

しかし数字は結果であって、勢いはその国の社会全体に広く生まれ内蔵される、数字では示されない合意のようなものと考える。

今年の早春に訪ねた広州でも、ソウルで感じると同様な、魂の火照りのような空気を感じたものだった。


日本でも、明治時代には、「坂の上の雲」に書かれた勢いがあった。

しかし同じ人が「日本はもう峠を越えた。これからは美しく老いることだ」と言ったと聞く。


だが私は、生命には峠があってはならない。

人生は死の直前まで、常に発展し続けるものと考える。

今の日本が老化したとすれば、進化しつつある世界の人間社会に対する関心・責任感を失っただけではないだろうか。


もしそうならば、人間社会の一員として世界への関心を取り戻せば、それで若返るだろう。

中国や韓国など、日本の隣国たちを訪ねているうちに、彼らの勢いに対する魂の火照りから、人間の将来に対する関心も芽生えるのではないだろうか。

こうした一種の感動や興奮は、旅にとって最高の発見なのだ。


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(片瀬貴文)







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Last updated  March 24, 2010 03:15:30 PM
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