早春の東京寸訪【02】これから工夫すべき航空網と鉄道網との連携
2010年3月13日(土)ボーイング777型は、すっきりしたボディラインの美しさが目立ち、印象的なデビューだったが、もう登場以来15年くらいも経過した。エンジンが二つだけという特徴から、騒音問題でエンジン三つ以上の航空機の乗り入れを中止した伊丹空港では、一番目立つ存在である。開発過程では、「ワーキング・トゥゲザー」と称し、ユーザーである航空会社の意見を入れた設計を試みた。手洗いのフタが静かに締まる工夫は、そのような流れの中での日本の航空会社からの提案で、その後すべての航空機に採用されたと聞く。777-200から出発した777型は、その後航続距離を長くした改良型777-200ER、777-200LRや、輸送客数を増大した長胴型777-300、777-300ERができ、ボーイング社の大型旅客機では747型ジャンボに次いで、製造機数1,000機を超えたようだ。羽田とJR浜松町駅を結ぶモノレールは、東京オリンピックに合わせて開業した。国の中心となる空港を結ぶ公共輸送機関としては、物足らなさを感じるが、ノンストップ「空港快速」が始まって心理的な快適感はグレードアップした。次いで浜松町のホーム増設による列車本数増大、浜松町から新橋への乗り入れなど改良計画が視野に入っているが、やはり日本全体の交通網計画としての視点から、航空網と鉄道網をどのように有機的、機能的に結び合わせるかの長期計画が必要と思われる。やはり新幹線やリニア・モーター線の乗り入れが、いずれは必須なのではないだろうか。同じようなことが、関西の空港でも言える。空港の問題は、空港の運営赤字などの問題ではなく、社会の交通輸送への要請に応えているかどうかなのだ。建設が始まろうとしているブラジル新幹線は、リオデジャネイロとサンパウロを結ぶと同時に、両空港を通ろうとしている。写真は「ソフィーさんのマイページ」(訪問54カ国、文章1,590件 写真6,770枚)、http://4travel.jp/traveler/katase/スイスの写真が美しい「片瀬貴文さんのマイページ」(文章625件 写真2,400枚)http://4travel.jp/traveler/takafumi/ブログの作成日順に並んでいる「片瀬貴文の記録」(文章1,650件)http://blog.alc.co.jp/d/2001114(片瀬貴文)