長男の高校受験その2
長男が志望したのは、前期選抜でしか受けられない京都公立のスーパーサイエンスハイスクール指定校です。中期選抜では自宅がある通学圏内の高校しか受けられないので自由に選べるのは前期のみとなり、さらに人気校の倍率は3倍近いこともあります。定員オーバーでしたが「成績を見る限り、勉強の仕方が甘いだけでまだまだ伸びしろがある」と言ってくださり、希望の塾に通うことになりました。とりあえず前期選抜でチャレンジ受験、中期選抜では現実重視ということになりました。入塾が決まり、長男の生活は一変しました。平日4時間、週末8、9時間の塾と膨大な宿題。年末年始も塾。ひたすら演習。途中で学年末定期テストがありましたが、塾で対策授業を受けると、本人も拍子抜けするくらい簡単に点数を取ることができました。「学年トップの子とか、塾でこんなプリントもらってたんや…」ぼそっと長男。ほぼ満点が取れて意欲を増した長男は、いよいよ受験へと突入しました。私は、塾に感謝すると同時に、経営手法や私学との繋がりなどを興味深く見ていました。滑り止めの私立をどうするか。塾長からは大阪桐蔭、清風を勧められましたがどちらも自宅から通うには遠いということで奈良と京都の私立を受けました。どちらも合格した後、すぐに前期選抜がありました。散々迷った結果、願書提出ギリギリで志望校を差し替えた長男。一番の人気校に変更しましたが、結果は不合格。長男の中学からは合格者2,3名の狭き門だったそうで、みんなが落ち込んでる中でも、全くへこむ様子のない長男でした。そして今月7日が中期選抜試験でした。以前より本命としていた高校です。自己採点の結果からも大丈夫だろうと思いましたが3月16日、無事に合格することができました。得点開示を見てみると、通学圏内トップ校でも合格できた点数でした。そう聞くと、なんだかもったいない気がしてしまった私ですが本人はやりたい部活があり、研修旅行が海外ということもあり(!)これで良かったと言います。トップ校でギリギリにいるよりもこの学校で上位を維持して頑張りたいと。たった4ヶ月の塾生活でしたが、効率のいい勉強法がわかったので良かったとのこと。上手に「使いたおす」ことができたのではないかと思います。これからの3年間、良き友人に囲まれて有意義な時間を過ごして欲しいと願います。どんぐりを続けて良かったと思ったこと。長男より1学年上のお子さんをもつ友人がいます。彼女のお子さんは小学校から塾へ通い、ずっとトップの座をキープしていました。京都公立御三家と言われる偏差値70超の高校に合格しました。本当に賢い子たちが集まる学校で、みるみる成績が落ちてしまいました。なんとかしないといけないのは分かるけど、今まで自分で勉強したことがないからやり方がわからないと言うのだそうです。塾でこれをやりなさい、ここまでやりなさい、と出された課題をやってきただけなので自分で勉強ができないんだと言っていました。結局また塾通いになる、いまは予備校を見て回っているとのこと。我が家の長男が、もがきながらも自主的に勉強してきたのは強みだよ、と言ってもらいました。本物の力が身についていると信じて、新しい生活に送り出そうと思います。