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semarz

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2017.03.04
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カテゴリ:総合ページ
日ロ間の最大の懸案事項である北方領土問題だが、
安倍総理がプーチン大統領と調整し、なんとかスタート地点にたったものの、
今や手詰まり感は否めない。

日露間で、平和条約を結ぶとか、日ソ共同宣言に基づいて、色丹島と、歯舞諸島の二島の先行返還をするとか、4島返還に拘るだとか、様々な意見は出ていたが、

実際には、全く前に進まず、暗礁に乗り上げている。

そんな時に、内閣総理大臣橋本龍太郎と、ロシア大統領ボリスエリツィンが、
クラスノヤルスク合意し、

川奈合意だとか、東京宣言だとか、
戦後、最も解決に近づいた時に、その解決方法として、話題になったのが、
国境線確定方式である。

これを聞いた時に、これを考えた人って、天才かと思ったね。
本当に。

日本国内では、2島だ、4島だ、で、喧々囂々し、面積だとか、手法よりも、単に形というか、外形だけが優先され、2島か4島かで、凄まじい戦いがなされていた。

ロシアのプライドや、状況を見れば、4島一括返還に拘るよりも、まずは2島返還し、状況や、様子を見て、信頼感を勝ち得てから、不具合がなければ、更なる要請をした方が得策な気がするが、
何故か、4島一括返還論も根強くある。

そんな日本の隘路を一気に解決出来るのが、国境線確定方式だった。

これは、基本的には、4島の帰属が云々という問題だと、日本もロシアも安易な妥協が出来ないので、
その問題をすり替えて、択捉島と、ウルップ島の間に国境線を引けば、結果的に、4島の帰属が日本になるという、結果論的な返還論だし、正に天才的な案であった。

更に言えば、
仮に日本が更なる妥協をせざるを得なくなっても、
数だけの論理ではなく、択捉島の真ん中より少し西あたりで国境線を引けば、
面積で約半分となり、かつ択捉島の一部も返ってくるから、一応4島全てが返ってくるから、
4島一括返還論者でも、納得しやすい訳である。

一応、形だけでも、4島一括返還になりやすいのだ。

これは凄い、素晴らしい案だったがね。

エリツィンや、橋本総理の引退とともに、尻すぼみとなってしまった。

その後、暫くの間は、全てが停滞してしまったが、昨年、安倍晋三総理大臣と、ロシアのプーチン大統領の間で、ようやく、スタート地点に立つという合意がなされ、いよいよスタートすることとなる。

だが、もうみんなが知ってしまった国境線確定方式は、採用されないだろう。

日本は、面積よりも、4島あることが大事で、
ロシアにとっては、どちらかと言えば面積であり、更に言えば、面積小さくても、経済価値だろうか?

国境線は、経済価値を有する港町や、工場、軍事施設を、全てロシアに残したうえで、うまく引かなければならないが、

そんなに上手に引けないので、飛び地とか、サンクトペテルブルグみたいに変な形になったりする筈だから、
クラスノヤルスク合意の頃なら、まだ、国境線確定って、なんだなんだ?

という感じで、ロシア人にも割と簡単に、受け入れられたと思うが、

今となっては、
それがどういうものか、わかり始めてしまい、なかなか難しいと思うのだ。

そこで提案したいのが、
私が先週、思い付いた、
大使館方式だ。

分かり易く、大使館方式としたが、実際には、領事館となる。

ようは、北方領土に、広大な領事館を設置しようというものだ。

広大な?
と言うが、どれほどかと言えば、択捉島の半分くらいに達する、1500平方キロメートルくらいでどうだろうか?

国後島は、半分の700平方キロメートルくらいでどうだろうか?

色丹島と、歯舞諸島は、一応、全島返還とするか?

まあ、ようは、択捉島に、日本の領事館を設置し、その敷地面積は、ロシアの現住の村、港湾、空港、軍事施設などを除き、
旧日本に関わる廃村や、お墓、山岳地帯、凍土地帯を中心に、ロシアがいらないところ、重要視しないところを中心に、日本領事館の庭園や、管理地をおくのだ。

これが良いところは、日本とロシアのそれぞれに言い訳し易いことだ。

日本にとって、択捉島の半分の土地が日本の領事館の庭園となれば、
まず日本の領事館の敷地内は、当然、日本の法律が適用される。治外法権ともいえる。

現状では、ロシア領のままであるが、それでも、ロシアの法律が及ばず、日本の法律が適用されるなら、日本領と同様と捉えることができる。

実態が日本領と同様となり、自由に使えるのだから、外形的にロシア領のままでも、実質的に自由に使用できると言うことで、日本国民の理解も得やすいのではないか。

実態は、まあ、暫くは、ロシア領のままとし、
その後は、北方領土在住のロシアに対する日本の対応を見て、日本の信頼感が増してくれば、自然と、名実ともに日本領となるように、完全返還の話も出てくるだろう。

そんな中間期として、領事館の領土として、北方領土の運用をはじめるのだ。

ロシア側からみても、世論の理解は得やすい。
だって、日本の領事館の庭園がたまたま莫大にでかいとしとも、そこがロシア領であることには、変わりないのだから。

ロシア国民のプライドも傷つけない。

日本の領事館の領土となり、日本の法律が優先するにしても、
別に通常の領事館のように、許可がないと入れないとか、ロシアの島民に不便があると問題になるけど、ロシア市民に関しては、日本領事館の領土内であっても、自由に通行し、自由に働く権利を残す。

何かトラブルがあっても、共同で警察と裁判所を運用する仕組みさえ作れば、ロシアにとっても何も変わらない。

これぞ、新北方領土解決方法、領事館方式である。











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最終更新日  2017.03.04 12:42:24
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